一秋の夜長一 「冬のソナタ」懐かしいアナログレコード三昧はいかがですか? |
今、音楽を聴くと言うと多分みなさんはCDを連想されると思います。が、しかし私はLPレコードをイメージします。何かCDには無い「もの」がアナログレコードにはあると思います。そんな経験はありませんか?違いは、多分音色にあるのでは??と感じます。それと「儀式」にあります。CDはボタン押して、ハイ、スタートです、極端に言うと幼稚園児でも再生できます!がしかしLPはそんなわけに行きません・・・そんな、こんなを書いてみたいと思います。 |
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レコードの音色 | ||||
音楽会を聴きに行って最初の音を耳にした時、澄んだ柔らかい音色の美しさに一瞬我を忘れて、音楽の世界に一気に引き込まれていくことを何度も経験しています。私にとっては音色に触れること=音楽が始まることと言ってもいいくらいなのですが、そこまでの音色をオーディオで再現することは簡単なことではありません。とても高価なオーディオ装置では実際の演奏と同等か、時にはそれ以上の音色を聴くことができますが、我が家の安物オーディオではとてもそこまでは再現できません。それを補うのが想像力ですが、CDよりもレコードの音色の方がかなりそれらしく聴こえるので、その気になって音楽に向かうことができます。 |
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こういったレコードの美しい響きにひたることも可能ですし、実際の演奏を思い描きながら聴くことも可能です。この二つの間のバランスは人それぞれですが、レコード愛好家は前者の割合が多いのでしょう。実際の演奏を聴くのと同じ気持ちでむかうと、オーケストラなどの大編成の音楽だと細かいところが聴き取れなかったり、遠近感が実際とは違っていたり、いろいろ不満に思えることがあります。1980年頃から登場したデジタル録音でレコードの響きが一気に別の次元に進んでしまったと言っていいくらい変わりましたが、情報量がけた違いに増えて、実演を聴く感覚に大きく近づきました。しかし音場は左右には広大ですが、並べて見ると前後の奥行きが出ません。これは、録音現場での、マイクスタンドの位置関係に、大きく関わっています。大変優れた録音と、普通の録音との差が顕著に現れます。 |
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優れたデジタル録音のレコードで聴くオーケストラは、たとえて言うならホール最前列の中央で聴くようなものです。あらゆるパートが細かい音の立ち上がりまでくっきり聴き取れるうえに、近いところにいる楽器と遠くの楽器の距離感もとても自然です。舞台の上にオーケストラが広がっていて、音が頭の上を通り過ぎていってホール中に響き渡っていく雰囲気が見事に再現されます。これだけの音を実際の演奏会で聴ける事はありません。 |
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デジタル録音のレコードはCDへの切り替えと重なってあまり数が出ていませんが、私にとっては貴重なソースです。ただ、80年代も後半になってくると、デジタルの特徴を生かした録音が多くなり、レコードには音が入りきらなくなっているようにも感じていますし、それだけの設備を持つプレス工場もないのでしょう。 カートリッジによる再生音のちがいも、大きなレコード再生の魅力ではないでしょうか。CDで音色の変化を求めると、DAコンバーター(DAC)を入れ替えなくてはなりません。ところがレコード場合は、カートリッジの交換で簡単に音色の違いを楽しめます。言うなら「春夏秋冬」服を着替えるように簡単に音色の変化を楽しめます。 DACは、それなりのものになりますと1台で数十万円と、大変高価です(数十万でもDACの価格帯では、廉価ですが・・・・)ところが、レコードのカートリッジは数万円の物で高級品です(数十万のものもありますが・・・)大変気軽に、音の着替えが出来ます。 |
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