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盆おどり唄は音楽的なジャンル分けをすると、日本民謡の一種目とされます。
現在つかわれている盆おどり唄の数は極めて多く、種類もさまざまですがよくよく聞いてみると、起源や歌詞からいくつかに大別することができます。
たとえば起源から考えると、ソーラン節や馬子唄、追分、大漁歌のような労働唄。結婚式や棟上式に歌われていた冠婚祝い唄、各地の自然や民芸品を歌い上げた観光唄。さらに江戸時代の士農工商の身分制度を背景に地域住民の融和をめざした唄などもあります。昔は旅というと行くまで、帰るまでが大変で、港と港をつなぐ舟唄や峠の宿場唄なども数多くあります。
歌詞の面から考えると大きくは2つに分けられます。菊水丸さんの活躍などで有名な河内音頭や栃木県の八木節などのように七七や七五調の言葉をつなげていく口説き形式と、また阿波踊り(徳島)や郡上踊り(岐阜)のように七七七五調などの短詞形を歌う小唄形式です。河内音頭など口説き形式では歌詞を重視するため、比較的単調ですが、それゆえに替え歌などのアレンジが容易です。小唄形式には囃子詞(かけごえ)なども入り、変化に富んでおり、数自体は圧倒的に多くなっています。
いずれの場合もヨーロッパやアメリカのダンス音楽がさまざまなリズムを用いて表現されるのに対し、日本の盆おどり歌はほとんどが規則的な拍節感の「八木節様式」を用い、言葉(歌詞)に寄せて表現されているといえます。
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