「赤穂浪士」

元禄十五年(1702)十二月十四日、後世まで残る大事件がおきました。
赤穂四十七士が、吉良邸へ討ち入ったのです。

原惣右衛門元辰

四十七士の一人〈原 惣右衛門元辰〉が、当店の祖先に当たります。当店の創業は元禄十六年(1703)です。

事の起こりは、元禄十四年三月十四日、江戸城松の廊下にて、赤穂藩主〈浅野内匠頭〉が〈吉良上野介〉に刃傷、〈内匠頭〉は即日切腹となりました。

辞世(切腹の前に読む俳句のようなもの)は

『風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにとかせん』


この辞世でもわかるように、口惜しい気持ちでいっぱいであったのだと推測できます。事実、〈大石内蔵助〉はこの辞世を聞いてあだ討ちを決意したと多くの文献に記されています。
この日から一年9カ月の間、耐えに耐え、
見事に本懐を遂げた四十七義士を紹介します。
大石内蔵助良雄   (おおいしくらのすけよしたか)     国家老
吉田忠左衛門兼亮 (よしだちゅうざえもんかねすけ)  足軽頭
原惣右衛門元辰 (はらそうえもんもととき)    足軽頭
片岡源五右衛門高房 (かたおかげんごえもんたかふさ)  側用人
間瀬久太夫正明    (ませきゅうだゆうまさあき)  目付
小野寺中十内秀和  (おのでらじゅうないひでかず)  京都留守居役
間喜兵衛光延    (はざまきへえみつのぶ)  勝手方吟味役
磯貝十郎左衛門正久 (いそがいじゅうろうざえもんまさひさ) 物頭・側用人
堀部弥兵衛金丸 (ほりべやへえあきざね)  隠居
近松勘六行重  (ちかまつかんろくゆきしげ)  馬廻
富森助右衛門正因  (とみのもりすけえもんまさより)  馬廻
潮田又之丞高教  (うしおだまたのじょうたかのり)  絵図奉行
早水籐左衛門満尭 (はやみとうざえもんみつたか)  馬廻
赤埴源蔵重賢  (あかばねげんぞうしげかた)  馬廻
奥田孫太夫重盛 (おくだまごだゆうしげもり)   武具奉行
矢田五郎右衛門助武 (やたごろうえもんすけたけ) 馬廻
大石瀬左衛門信清 (おおいしせざえもんのぶきよ)  馬廻
大石主税良金  (おおいしちからよしかね)  部屋住
堀部安兵衛武庸 (ほりべやすべえたけつね)  馬廻
中村勘助正辰 (なかむらかんすけまさとき) 書物役
菅谷半之丞政利  (すがやはんのじょうまさとし) 馬廻
不破数右衛門正種  (ふわかずえもんまさたね)  浪人
木村岡右衛門貞行 (きむらおかえもんさだゆき)  馬廻
千馬三郎兵衛光忠 (ちばさぶろべえみつただ)  馬廻
岡野金右衛門包秀 (おかのきんえもんかねひで) 部屋住
貝賀弥左衛門友信  (かいがやざえもんともの) 蔵奉行
大高源五忠雄  (おおたかげんごただた) 金奉行
岡島八十右衛門常樹 (おかじまやそえもんつねしげ) 勘定奉行
吉田沢右衛門兼定 (よしださわえもんかねさだ) 蔵奉行
武林唯七隆重  (たけばやしただしちたかしげ) 馬廻
倉橋伝助武幸 (くらはしでんすけたけゆき) 扶持奉行
間新六光風  (はざましんろくみつかぜ) 部屋住
村松喜兵衛秀直  (むらまつきへえひでなお) 扶持奉行
杉野十平次次房   (すぎのじゅうへいじつぎふさ)  礼座横目
勝田新左衛門武尭 (かつたしんざえもんたけたか)  礼座横目
前原伊助宗房  (まえはらいすけむねふさ)   金奉行
小野寺幸右衛門秀富 (おのでらこうえもんひでとみ) 部屋住
間十次郎光興  (はざまじゅうじろうみつおき)  部屋住
奥田貞右衛門行高  (おくださだえもんゆきたか)    勘定方
矢頭右衛門七教兼 (やとうえもしちのりかね)  部屋住
村松三太夫高直 (むらまつさんだゆうたかなお)  部屋住
間瀬孫九郎正辰  (ませまごくろうまさとき)  部屋住
茅野和助常成 (かやのわすけつねなり)  横目付
横川勘平宗利   (よこかわかんべいむねとし)  徒目付
三村次郎左衛門包常 (みむらじろうざえもんかねつね)  酒奉行
神崎与五郎則休  (かんざきよごろうのりやす)  徒目付
寺坂吉右衛門信行 (てらさかきちえもんのぶゆき)   足軽

最後の〈寺坂吉右衛門〉は、討ち入りには参加しておらず切腹もしていません。
しかし、数々の働きにより四十七士の一人として称えられています。この方が討ち入りの様子を後世に伝えたとされています。

京都にも赤穂義士にゆかりのある、社寺仏閣があります。
代表的なのは、山科にある[大石神社]と[岩屋寺]です。このふたつは、隣り合わせにありますので是非行って見てください。

十二月十四日には、義士まつりが行われます。
大石神社
さて、当店の話ですが、

原了郭〈原惣右衛門〉の一子〈原儀左衛門道善〉が出家し名前を〈了郭〉と号して創業しました。創業以来、一子相伝で製法を伝え、創業当事と変わらず製造しています。代表商品は、《御香煎》 《黒七味》です。ふたつとも、当店の登録商標です。

《御香煎》 というのは、白湯に浮かべて香りを楽しみながらお飲みいただくものです。香煎には四種類ありまして 《青紫蘇香煎》 《志そ香煎》 《あられ香煎 》《御香煎》 です。

おいしい香煎のいれ方をおおしえしますと、

香煎温めた茶碗に90℃の白湯を先にいれその上に適量の香煎(こさじ四分の一ぐらい)を浮かべるようにふりかけます。そうするといちばん香りよくお飲みいただけると思います。当店の商品はすべて、無添加、手作業で仕上げておりますので、安心してご賞味いただけます。

また機会がありましたら、赤穂義士の話のつづきを掲載したいと思います。

当店ホームページ
もご覧下さい。

『原 了郭』  十三代当主 原 悟
京都市東山区祇園町北側267番地
電話 075−561−2732
E-mail:ryokaku@gion.or.jp
http://www.kyoto-wel.com/shop/S81110/

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