ホンモノと信じていたのもが実はニセモノとわかったなら、あなたはどう思いますでしょう?
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確かに、他地域で収穫されモノを食べても誤診のように命にかかわることは無いし、芸術作品のように研究家や愛好家をびっくりさせることもないので、うまけりゃいいってもんかもしれません。
ところが人間の感覚とはこれまたいいかげんにできてまして、信じるものこそ救われるという「プラセボ効果」なるものがあったりします。 |
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カナダ産のもの。
色白で全体にまるっこいのが特徴です。 |
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ナニをもって、信用となすのか?まぁ筆者が思うには、販売店の店構え、歴史、大取扱数量、口コミ、営業地などでしょうか?しかし、今挙げた3つの中に信用に値するものは何も無いハズです。
店構えなど、いくらでもデザインできますし、歴史があるとしても今がどうかは判定不可能だし、取扱数量が多いのは一番危険やし、口コミといっても情報源がアテになるかどうか判らないし・・。
特にダマサレやすいのは「営業ロケーション」です。山のふもとで露店の如く営業していると、いかにもってカンジですが、どう考えても収穫できる状態でないときにやっているというのは摩訶不思議。
また、大量取扱店などは、大型店らしく巧妙にゴマカシている処もあります。
巧妙な手口とは、大阪国際空港に到着した国外製品をパッケージごとトラックへ。
移動中に日本製の箱に移し変え、販売所に着くころには(箱だけ)日本製のモノに化ける。その間輸入物ラベルのついた箱は一切人目に触れることなし。トラックはカラ箱を積んで,ゴミ処理場へ。
最近は正真正銘「丹波松茸」の収穫量も減ってきておるので、こうでもしなければ多量の注文を処理できないのも解からんでもないですが、はやい話がサギやんけ。
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日吉町から届いたものをその場で撮影しました。 |
ウェブ上での画像ではハッキリ違いが判らないかも知れませんが、山から直送されたものはCDの記録面の如き輝きがあり、全体的に白っぽい感じがあります。
白っぽいといえばカナダ産がありますが、そーゆー白さではなく、あくまでも「カンジ」なのであります。
かつ「山の香り」とでも形容できるさわやかな芳香があります。 |
それが本来の松茸が持つ「味」なのですが、国籍を問わず多くの輸入物にはこの
”感動を呼び起こさせるナニカ”がないのです。 |
香りに関しても、どこか「ワザトラシイ」部分がありまして、この違いは化学調味料と高貴なる「旨み」の違いと申せましょうか。
筆者はそれらの差異を認めることのできる人を「違いの判る人」として、大変「かっこええ」と思います。真の粋とはこういうもんじゃ、と。
松茸だけでなく他のモノにもあてはまると思いますが、ホンモノには”人を感動させるチカラ”があります。筆者はこれからも、現代社会において失いつつある「真実の感動」を探していこうと思います。 |