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春めき立つ本箱


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今年も始まってもう早一ヶ月。
あっという間に節分も終わり
「春立ちぬ」立春ですね〜(*^-^*)

さて、今日ご紹介するCOMアイテムは
ナラ材でできたアンティークの本箱。
どこにでも設置できる小型タイプが
修理工房から入荷しました〜


まずは大正時代のナラ材本箱さん(SOLD OUT)
サイズは縦36.5×横75.5×高さ121となっています。
この本箱、表面には全て「斑入り」のナラ材が
使われており、その木目の美しさ、
色味の明るさが硝子扉のキラキラ感と相まって
とても可愛い雰囲気なんですよ(*´艸`*)



また、この初夏の若葉のように鮮やかで、
透明感のある緑色がとても素敵なんですよ〜
文様もまた可愛いんです(=´▽`=)
周囲にはモザイク細工のようなダイヤ硝子が
入っており、室内を明るくしてくれます。


さらにさらに、下に二つついてる引き出しの
金具には密かに七宝の透かし彫りが!
手の込んだデザインにうっとりです(人´ω`*).。*゚



扉を開けるとこんな感じです。
本箱はもちろん本を入れても良いのですが、
こんな形で食器棚にしても大活躍してくれます。
ダイヤ硝子の光が中でゆらめいていて、
開けるたびに嬉しくなっちゃいますね〜



さて、次にこちらは大正末期から昭和初期の
なんと総ナラ・無垢材の本箱さん!
サイズは縦33×横91×高さ121となっており
先ほどの本箱と同じ高さ、近い縦幅ながら
横幅がワイドな一品です。
背面や棚材に至るまで全てナラ材な上に
無垢材という、とっても贅沢な仕様。
さすがの重厚感です(*^◯^*)


重厚な本箱の佇まいにぴったりの取手は真鍮製。
年を経た金属が出す独特の雰囲気が
たまりませんね〜(*≧∇≦*)


また、こちらは引き出しが二段あって
それぞれ三つと二つ付いており、
細かなアイテムの整理整頓にぴったりです。
取手も同じくナラ材でできており、柔らかく
カーブを描く形は手に馴染みます。


こちらは開けるとこんな感じです。
ベース部分に引き出しが二段あるため、棚部分の
一番下の段が床よりも少し上がるため
取り出しがし易いのも嬉しいポイント。
横幅がワイドな分、収納面もばっちりです。

▽ ▲ ▽ ▲ ▽

今日紹介した本箱は、全て当店専用の
修理工房でしっかりと修理・調整してますので
末長くお使いいただけます(^_-) ☆
三月になれば移動や新生活向けた準備が
始まる方もおられると思いますが、これを機に
本を入れてもよし、食器棚にするもよしの
「ちょい足し家具」として、
こんな本箱はいかがでしょう?
また、この他にも修理工房から様々な
家具が入荷しております。
ぜひお立ち寄りになってご覧くださいね。

なお、お気になるものがございましたら
お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!

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Pro Antiques COM & the little com
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2月は無休で営業しております。


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こちらでも毎日、新商品をご覧いただけます!
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2019/02/07 20:11

書き初めの矢立


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

一年の計は元旦にあり、なんて言いますが、
皆様の今年の抱負はなんでしょうか?
ちなみにCOMブログ担当は、できるだけ
「歩き」でお出かけするのが目標です(^_-) ☆

そんな抱負も書き留めたい、
今日のオススメアイテムは「矢立」。
昔の携帯筆入れですね。
書き記す、ということの重要性は今も昔も
変わらず、古くは鎌倉時代の絵巻物にも
描かれている、歴史の長いアイテムです。


本日ご紹介するのは全て江戸時代の矢立たち。
おそらく最もよく知られている、墨壺と筆筒が
一体となった柄杓型です。
矢立には古い形に檜扇型があり、その名の通り
扇の様にスライドして蓋が開くタイプだったそう。
その後、この柄杓型が生まれ、また江戸時代の
後期には墨壺と筆筒が分離した印籠型もあった
そうですが、やはり機能性の面からか
この柄杓型が一番普及していたようです。


さて、まずは真中、真鍮製菊矢立です。
サイズは全長が約22cm、筆筒部分は約18cm。
墨壺も大きく、ずっしりとしており
持っていて安定感があります。
また、そんな重厚感に反して墨壺蓋には美しい
菊の細工が入っており、とても素敵です(*^◯^*)


続いてこちらも真鍮製梅鶯文矢立です。
こちらは全長約18cm、筆筒は13cmで、
左右横にではなく、前後縦に
墨壺の蓋が開くちょっと珍しいタイプ。
なお、彫金で入れられた可愛い鶯が留まる
梅の木は筆筒の方にも彫られています(=´▽`=)


最後はこちら、銅製青海波龍文矢立
こちら、三つの中では一番見た目が細く小さい
作りになっているのですが、
長さ約16cmに対して筆筒が14cmあり、
意外なことに実は先ほどの
梅鶯の矢立よりも筆筒は長いのです。
筆筒には青海波文が広がり、筆壷には龍が
踊る小粋なデザインがたまりません(≧∇≦)

▽ ▲ ▽ ▲ ▽

「筆を携帯する」という機能に特化した矢立。
京都に住んでいた、近代日本画家の上村松園は
いつでもスケッチができるよう、出かける際には
必ず矢立を携帯していたそうです。
お家の中でも置いておくと、ちょっとした時に
すぐに筆が使え、また飾りのスペースに
そっと添えても印象的にしてくれます。
お店の方ではこの他の矢立も揃えておりますので
お近くをお立ち寄りの際には、ぜひ実際に
手に取ってご覧くださいね。

なお、お気になるものがございましたら
お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

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2019/01/17 19:05

1月営業日のご案内


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早いもので、2019年亥年も明けて
もう2週間、松の内が終わる本日は小正月。
今日は朝から小豆粥、というお家も
あったのではないでしょうか?

さて当店Pro Antiques COMも4日から
すでに通常通り営業をしておりますが、
1月も無休で、昼12時から夜8時まで
皆様をお待ちしてます!


こちらは江戸時代後期丸行器
全面に大きく描かれた桐鳳凰の蒔絵
とても華やかで素敵なんですよ(*^-^*)
皆様におかれましては、飛翔の年となりますよう
スタッフ一同祈念しております。

また一月の京都は新春行事が目白押し。
初弘法、初天神、初不動…まだまだ
たくさん「初」行事があります。
ぜひ遊びに来て下さいね!


2019年もPro Antiques COMでは日々の暮らしを
豊かに彩る、多種多様な生活骨董を取り揃えて
皆様のお越しをお待ちしております。
本年もよろしくお願いいたします !
◇:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:◇:*:☆:◇
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2019/01/15 19:55

冬ごもりのティータイム


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寒くなったり暖かくなったりで、今年は
何だかいつまでも冬に切り替わらないですね。
皆様のところはいかがでしょうか?
とは言えもう2018年の暮れも間近。
何かと忙しい師走ですが、時々は立ち止まって
ほっと一息ついて、調子を整えたいところです。

春にブログで、お出かけにぴったりの
COM春のお茶セットをご提案しましたが
冬はやはりお家でのんびり一服したいですね。
そんな時にちょこっと備えておけば、
ぱっと気軽にお茶が楽しめる、
COM「冬の一服」セットをご提案(*´∀`*)


右から時計回りに、明治期染付松原文飯茶碗
同時代黒塗金蒔絵唐草文天目台に乗せ、
また杓の代わりには明治期
染付窓に風景文湯冷ましSold Outを。
替茶碗には明治期土物鉄筆蘆穂文茶碗
そして建水に大正時代片口を合わせてみました。
お盆は江戸時代朱塗爪黒刳り貫き盆です。


少し小振りなお茶碗でお茶を点てるのが
難しい時は、片口がお抹茶急須に早替り!
大きな器でたっぷり点てて、家族でほっこり
ティータイムができちゃいます(*^◯^*)
ちなみに、先日Instagramでご紹介した大振りの
煎茶碗のお抹茶も、この片口で点てました〜


重ねるとこんな感じになります。
天目台も片口の上に丁度収まるサイズなので、
湯冷ましを別に仕舞って、天目台の上に
茶碗を伏せて収納するのもアリですね〜
枯れた風合いが素敵なくり貫き盆は、
勿論普段のお盆としても大活躍間違い無し!

お抹茶、というとどうしても身構えがちな
ところもありますが、お家で楽しむ分には
作法や点前は関係なしです(^_-) ☆
言ってしまえば粉末のお茶なので、茶碗と
茶筅さえあれば、誰でも気軽に頂けますよ。
コーヒー、紅茶、緑茶…普段の「一服」
ラインナップに、こんなセットを
加えてみてはいかがでしょう?

お気になるものがございましたら
お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!

◇ ◆ ◇

さて、当Pro Antiques COMの年内営業は
12月26日までとなります。
年明けて2019年は1月4日から営業致します。
なお、今年も大好評頂きました新春のお楽しみ
お正月限定の「古夢福袋」も販売予定!
現在着々と準備中です(*^-^*)

「ときの痕跡にあそぶ…」Pro Antiques COM
本年中に賜りました
皆様のご厚情に深謝致します
と共に、
2019年も変わらぬご愛顧のほど、
何卒よろしくお願いいたします!

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年内は12月26日まで毎日営業しております。
年明け2019年は1月4日から営業します。


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2018/12/22 20:23

「町家マチエル」プロジェクト第三弾!発進!


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いよいよ年の瀬、12月!
といっても、未だに暖かいためか
あまり師走、という感じがしませんね(^^;)
実は紅葉もまだ残っている所があるくらいです。

さてこの12月から、Pro Antiques "COM"では
「町家マチエル」プロジェクトの第三弾スタートしました。
場所は姉小路高倉です。
先日、京都では非常に古くからあった
大きな町家が取り壊されてしまった、という
大変残念なニュースがありました。
どれだけ図面を残しても、資料があっても
失われたものは二度と元には戻りません。
そこには一つの町家、建築物だけではなく、
「時間」が込められていたからです。
中では脈々と受け継がれてきた生活が、また外でも
日々何気なく目に触れる「いつもそこにある」
生活の一部の風景であり、旅行などで
通りかかった人にとっては
旅の思い出の一部だったでしょう。

この「町家マチエル」プロジェクトは、
単なる建築物だけではなく、個々の建物が
持つ過去の時間も「街の共有資産」として捉え
現在様々な事情から活用を一時的に停止している
町家などの空間をプロデュースすることで、
街角の「にぎわい」を再構築していくというもの。

その第三弾として、姉小路高倉角にある
再生済み町家のご紹介です(*^◯^*)


手前には大正時代真鍮製門灯を据え、
上には昭和初期室内灯を、奥には同じく
昭和初期真鍮製日本船灯を設えています
ちなみに後ろの引戸も大正時代のもの。
はめ込んでいるのは3種類の型ガラスで、
「雷文」「ダイヤ硝子」「ゼラチン硝子」の
当時のガラスを組み合わせて作成した窓枠です。
灯を反射してきらめきます。


小ぶりながら凝った型の電笠は、
明るい昼間でもとても印象的です。
引戸のガラスが灯と太陽の光を受けて揺らめきます。


そして灯の本領発揮はやはり夜!
どこか何か、心が引き寄せられるような、
懐かしい、優しい輝きがあります(=´▽`=)

Pro Antiques "COM"は人々の普段の日常や
祝いの非日常の「思い出の一部」となり、
新たな時間を刻む生活骨董を揃えております。
「町家マチエル」は、空間をプロデュースすることで
この周囲で日常を過ごされる人々や、
観光で散策される人達の「記憶の一部」となって、
建物の止まった時間を再び動かすプロジェクトです。
またこれを通し、心地よく住みやすい街、
素敵だと思える街を形成していきます。



この姉小路高倉は、Pro Antiques "COM"の
お店から出て右を向いたら見えるほどご近所さん。
当店にお立ち寄りになられた際には、
ぜひこちらも眺めて行ってくださいね(^_-) ☆

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2018/12/05 20:19

文様シリーズ「みほとけの印」


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さて前回の続き、嵯峨野巡りです。
大覚寺さんからてくてく歩くこと
10分くらいでしょうか、清涼寺さんに到着!


清涼寺さんは御本尊の赤栴檀の釈迦如来像から
嵯峨釈迦堂とも呼ばれています。
お寺さんを開山した僧侶が中国に渡った際、
インドから中国に伝わった仏像を写させたものが
この釈迦如来といわれています。
金で装飾された仏像が多い中、栴檀の木目が
はっきり見える独特なお釈迦様で、拝見していると
不思議と心が静かになります(*´∀`*)


ここの大方丈の庭園の紅葉も見頃でした。
緑の苔に降り散らばる赤い葉が
とても美しかったです。


出る頃には暮れかかってましたが、境内が
広いので空が大きく見え、とても清々しい
秋の日の夕暮れでした。
ちなみに、写真真ん中に見える多宝塔の裏側には、
源氏物語のモデルとなった源融の供養塔があります。

嵯峨野は嵐山から歩いても行ける距離なのですが
嵐山よりは落ち着いた地域なので、もしも観光で
寄られた際には足を伸ばしてみるのもお勧めです。

◇ ◆ ◇

さて、てくてくCOM歩きでお寺さんが続きましたが
今回は久しぶりの文様シリーズ。
日本の伝統的な文様といわれるものの中には、
仏教由来のものも数多くあるんですよ。
そんな「みほとけの印」のような文様を
ちょっとご紹介。


まずこちら、幕末から明治期にかけての京焼
色絵金彩七宝瓔珞文徳利Sold Out
さて瓔珞文の「瓔珞」は菩薩を始めとする
仏さまの首飾りなどの装身具や、お寺の
本堂の天井から下がってる装飾のこと。
古くはインドの上流階級の人々の装身具から
仏教に取り込まれたものだそうです。
こちらの徳利の瓔珞文はうれし可愛い七宝文が
入っていますが、この七宝の語源も仏教由来。
個人的には七宝が緑色なところがたまりません。
また、上下の絵付けが染付になっていて、
一瓶で二度楽しい徳利になっています(*^◯^*)


続いて昭和初期純銀製紗綾文瓢型蓋物
SEIKOさんの前身である服部時計店製です。
紗綾文はお寺さんのシンボルである「卍」を
崩してつなぎ合わせた文様。
その卍は、仏教においては仏さまの胸に
現れた瑞祥の象徴。
特にこの左旋回の卍は「和」を表すそうです。
気品を感じさせる銀の瓢箪に、紗綾の文様が
入る金の瓢箪にうっとりです(人´ω`*).。*゚
手のひらサイズの小さな蓋物なのですが、
薄く精巧な作りはさすが服部時計店さん。


最後は江戸中期染付蛸唐草宝相華文輪花型七寸皿
宝相という言葉自体は中国のバラ科の植物の
名前だそうですが、「宝相華」は存在しないお花で
この世のありとあらゆる美しい花を
合わせたものだそう。
古く正倉院御物にも見られる文様に、蛸の唐草を
組み合わせているところが粋ですね〜(=´▽`=)

◇ ◆ ◇

普段何気なく見ている文様でも、意外な起源の
ものがたくさんあるのが日本の文様の面白いところ。
昔は仏教、ひいては祈りの儀礼と生活文化は
切り離せないほど身近で、人々の間で
親しまれてきたからこそでしょうね。

生活で親しまれてきた文様はこの他にも
まだまだたくさんございます。
錦秋の京都、ぜひ観光がてらお立ち寄りに
なって、直に手にとってご覧下さい。

また、お気になるものがございましたら
お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!

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2018/11/29 20:37

てくてくCOM歩き「京都嵯峨野に見る秋は」


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あれよあれよという間にもう11月も下旬。
秋らしいことをしていない!と思い立ち
嵯峨野へ行ってきました〜(*´∀`*)


さて、嵯峨野といえば大覚寺さん。
今回の目的は60年に一度開封される、
嵯峨天皇を始めとする天皇宸翰の般若心経です!
弘法大師の勧めによって嵯峨天皇が
般若心経を浄写されたのが戊戌の年だったので
干支が一巡し「戊戌」の年にのみお披露目される
とても貴重な霊経です。


門を入ってすぐに、ちょうど見頃を迎えた
嵯峨菊がお出迎えしてくれはりました〜
中でもいたるところに鉢植えの嵯峨菊が
据えられており、とても美しかったです。


鶯張りの廊下は柱を雨に、直角に曲がる回廊を
稲妻に見立てて「村雨の廊下」と呼ばれています。
この奥に先ほどの般若心経を収めた
勅封心経 殿があります。
一字三礼で記した紺紙金泥の般若心経は、
それぞれの天皇で筆跡が少しずつ異なっており、
人となりが偲ばれるようでした〜
お経を収めた錦の袋や箱もとても美しかったです!

このあと少し足を伸ばして別のお寺さんにも
行ってきたのですが、それはまた次に。
ということで今日はCOMの仏具をご紹介。


こちらは明治期朱塗木魚Sold Out
字のごとく、魚の鱗を模した彫刻がされています。
この形になったのは江戸時代、黄檗宗が流入する
18世紀頃という説がありますが、古くは
魚型をした板状のものだったそう。
朱が良い感じに擦れて枯れた風合いになってますね〜
もちろん木魚としてもお使いいただけます!



続いてこちらは寛文8年(1668)の年記が
刻まれている前香炉になります。
製作者の名前も記されており、特別に
誂えたものだったのでしょうね。
非常に細やかな細工が施されており、いかめしい
獅子脚に対し、胴部分には踊っているような
遊んでいるような獅子が入っています。


最後にこちら、江戸時代の芯切壺。
和蝋燭は一定時間使うと炎がどんどん大きく
なっていくので、長時間灯せる大型のものは
途中で芯を切ってやる必要があります。
その切った芯を入れておくための壺ですが
少し宝珠に似た形も風合いも、
とても素敵なんです。

お気になるものがございましたら
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2018/11/26 20:57

お酒とご飯と食欲の秋


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バタバタしていたら、長らくブログの更新を止めて
しまいました…申し訳ありません(−ー;)
今年も残す所あと一ヶ月半!Σ(@д@*ノ)ノ
月日の速さにびっくりです。

気がつけば季節は秋。
ちょっとお散歩にと出かけた堀川通の
大きな銀杏並木も今が見頃です!



さて堀川通といいますと、お茶をされている方には
少し馴染みのある通りかもしれません。
今出川堀川より北に上がっていくと、表千家不審庵
裏千家今日庵、武者小路千家官休庵の、
いわゆる三千家がある地域になります
(実際は堀川より少し東側にあります)
周辺にはお茶道具のお店や
大きなお寺さんも多く、また狩野派や
尾形光琳などの墓所もあり、芸術や芸能と
ゆかりの深い土地柄となっています。


そんなお寺さんの一つ、こちらは本法寺さん。
長谷川等伯の菩提寺で、等伯が息子さんや
両親祖父母の供養のために納めた、
巨大な涅槃図でも知られています。
以前ブログでも紹介した京都三大涅槃図の一つで
涅槃会の時期以外でも、原寸大の複製品を
見ることができるんですよ〜


その本法寺さんの横にある茶道資料館で、
現在面白い展示をやってはるので
行ってきました!ε==≡Σ((( つ>▽<)つ


その名も「酒飯論絵巻」。
お酒好き大大大上戸の男と、ご飯好きの下戸の僧侶
そしてお酒もご飯もどっちもほどほどに食べるのが
好きな中戸の男の物語です。
それぞれが自分の好きなものを主張し合うので
「論」とついているんですが、どれが一番
優れているかというような決着はない
絵巻物になっています。
オリジナルは16世紀中頃に成立したと
されており、実は近世にたくさん
複写された絵巻物なんですよ。

絵巻物を始め、物語に登場する器やお菓子の
デザインをまとめた冊子など盛りだくさんの内容で、
さらに各時代の絵巻物で、お酒の器や食膳などの
描写がどのように異なっているかの
比較もあって、とっても面白い展示でした〜
また、ここは入館するとお茶券を頂けるんですが、
今回の展示に合わせたお茶菓子の酒蒸饅頭が
すっごくおいしかったです(*´艸`*)

絵巻物ではお酒もご飯もほどほどに
好む男の話で締め括られていますが、
皆様はどっち派でしょうか?
秋といえば食欲、とは言いますが、
お酒も熱燗が嬉しい季節でもありますね。
ということでCOM2018年秋の
ディスプレイをご紹介!


まずは冷たいお酒から。
ちょっとしたお祝いやおもてなしに、ボトルも
収まる色絵花蝶文大鉢などはいかがでしょう?
もちろんサラダから煮物まで、ばーんと
盛りつけても映える、華やかな器です!


続いてちょっとおつまみを。
三種の向付と小皿を組み合わせてみました。
左側のお酒のボトルと三段目のセットの台に
しているのは糸枠です。
染付各種、絵付けが異なると随分印象が違いますが
小皿は全て幕末のもので、大きさも
だいたい同じくらいなんですよ。
サイズ感が同じくらいだと、絵代わりのようで
組み合わせを考えるのが楽しいです(*´∀`*)


続いてメインディッシュ。
幕末染付牡丹唐草文輪花型六寸皿に、
明治期型押し硝子輪花型プレートを重ねています。
染付のお皿は青色がちょっと潤んだような、
滲んだような感じになっていて、とても良い
雰囲気の一枚です。
プレスプレートは形がちょっと特徴的で、
ぽつりぽつりと入っている気泡もかわいく、
単体で使ってもすごく印象的ですよ(^_-) ☆


おいしいご飯の後にもうちょっとだけ!
明治期出石焼蟹文小徳利に盃三種。
昔の宴会では素焼きの「かわらけ」の盃が
主流だったようで、お酒がしみ込むため
一回限りで捨てていたそう。
そんなかわらけに対してか、こうした陶器の
盃を「石盃」とも呼ぶそうです。
その石盃は、徳利の横から大正時代鶴舞焼鶴文盃
手前に同時代の九谷焼染付区画文に桃実文盃
左奥が明治期九谷焼色絵歌仙文輪花型盃です。
色絵の華やかさ、染付の涼やかさ、
土物の柔らかさ…「酒飯論」ではありませんが
甲乙つけがたいですね〜(*≧∇≦*)

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2018/11/15 20:23

9月営業日のご案内


○ ☆゜+.*.+゜○ ☆゜+.*.+゜☆゜+.*.+゜☆゜+.*.+゜☆ ○゜+.*.+゜☆ ○

台風一過、皆様の所はいかがでしょうか?
史上最強と言われただけあって、一部地域では
停電したり屋根が飛んだり…と猛威を奮って
ましたが、当店でもお店の処置を終えて
無事開店することができ、ほっと一息です。
被害に遭われた所の一刻も早い
復旧をお祈り申し上げます。

本日の京都は台風翌日にプラスして、残暑の
熱で暑くはありますが、それでも吹く風には
秋口らしい爽やかさが感じられます。

そんな秋めく月は無休です。
夕暮れから夜の虫の音が心地よい季節、
夜歩きにもぶらりとお立ち寄り頂けるよう
お昼12時から夜8時まで、毎日営業して
皆様のお越しをお待ちしております!



とあるお寺さんで頂いた抹茶碗の和パフェ。
こういう使い方も楽しい!と目からウロコで
おもわず一枚パチリ。


ということで、そんな使い方にぴったりな向付を。
こちらは明治期大聖寺焼
染錦手区画松竹梅文四方入角向付です。
大聖寺焼は加賀藩の支藩、「大聖寺藩」で
大政奉還が行われた年である
慶応三年(1867)から作られ始めました。
ちなみに、北陸磁器の代名詞である
九谷焼の
陶石地・九谷村も大聖寺藩領。
大聖寺藩の初代藩主が始めた事業でした。

ただ、
大聖寺焼は九谷焼とは違って
伊万里の染錦手の写しが多く作られました。
それだけ、伊万里人気が高かったんでしょうね。
そんなこんなで「大聖寺伊万里」とも呼ばれる
大聖寺焼、この角向付も細やかな絵付けが
とても美しい、華やかな染錦手です。
向付にしても、デザート器にしても
大活躍間違い無しですね。


爽やかな染付の見込みも素敵です(=´▽`=)
口が大きいので、高さを出すような
盛りつけもバッチリ映えますよ!

季節は秋へ移り、月見る夜長月の九月。
京都では重陽の節会観月茶会
寺社での秋の特別公開が始まります。
また、夏の名残の滑り込み、鴨川の納涼床や
嵐山・宇治川鵜飼も今月までです!
まだ行っておられない方、平成最後の
夏の思い出にいかがでしょう?

なお、お気になるものがございましたら
お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!


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Pro Antiques COM & the little com
OPEN 12:00
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9月は無休で営業しております。


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こちらでも毎日、新商品をご覧いただけます!
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2018/09/05 18:28

てくてくCOM歩き「おふさ観音と王子様の氷コップ」


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残暑厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか〜
お盆を過ぎ、京都では夏が再び帰省中です(^◇^;)
せめて見た目だけでも、耳だけでも涼しく!
ということで奈良にあるおふさ観音さんの
風鈴祭
へ行ってきました!ε==≡Σ((( つ>▽<)つ


ここはバラと風鈴の寺として知られており、
入り口からはずらっとバラのアーチが続きます。
風に揺られる風鈴が涼しげです〜


短冊の色もカラフルでかわいい!
また、色々な形や素材のものを吊るしてはるので
音にグラデーションがあって心地よかったです


そしてお出かけにはやっぱり甘いもの。
おふさ観音の境内には茶房「おふさ」があって
この時期ならではのかき氷を頂いてきました!
ちりんちりんと風鈴の音を楽しみながら頂く
宇治金時は最高でした〜(*^◯^*)

◇ ◆ ◇

残暑はもう暫く続くとの予報が出てますが
目に耳に、五感に涼を取り込んで、
夏の残りを楽しみたいところ。

という事で、本日はCOMの氷コップ特集!
今は氷というと珍しくありませんが
冷凍庫どころか冷蔵庫もなかった時代。
とはいえ、かき氷自体は平安時代からあり、
かの『枕草子』にも登場します。
ただし当然一般庶民には程遠いものでした。

幕末を迎え、横浜港が開かれると、アメリカから
なんと氷が輸入されるようになります。
輸入品なので、これもまた高級品です(^_^;)
その後、明治初期に国内で北海道・五稜郭の
天然水から採氷が可能となり、明治中頃には
暑い時期にも氷が作れる製氷技術ができ、
一般にも広がっていったそう。

この明治中頃から氷店のブームが起こり、
同じく中頃から飛躍しだす日本のガラス産業と
相まって、氷菓を盛るためのガラスの器、
「氷コップ」が作られるようになっていきます。

おとぎ話の王子でも、昔はとても食べられない
アイスクリーム…と歌にもありますが
当時の人々の憧れ「氷コップ」の世界を
ちょっと覗いてみましょう(^_-) ☆


まずは大正時代金赤縁リン型氷コップ
ベル型とも言いますが、確かにチリンチリンと
呼び鈴で鳴らすベルの形に似てますね。
金赤ガラス特有のルビー色した縁が嬉しい(*≧∇≦*)
硝子の揺らぎや気泡もたまりません。
この形なら、パフェを作っても素敵ですし、
麦酒を注いで大正ロマンに浸るのもいいですね〜



大正ロマンつながりで、こちらも大正時代
千段巻の文様が入った輪花型氷コップ
足が低い目なので、お刺身や生ハムなどちょっとした
おつまみを盛り付ける器使いにもピッタリです!


上からみるとこんな感じ。
縁に厚みがあるので、何だかゼリービーンズ
みたいに見えませんか?(=´▽`=)
白糸を巻きつけたような千段巻の文様と、
縁の青緑がとっても爽やかです!


こちらは昭和初期輪花型氷コップ
大正期のものよりも縁の青みが濃く
気泡と相まって深い海のようです。
実物はガラスが薄い黄緑色を帯びていて
独特の雰囲気があるんですよ〜


ふんわり優しい輪花型に、ドロップのような
つるりとしたガラスの質感が可愛い〜
果物にプリン、アイスにケーキ…盛り付けを
考えるだけでテンションが上がります(*´艸`*)


最後にこちらも昭和初期乳白ぼかし
プレス幾何学文氷皿
氷皿はかき氷や蜜豆を食べる用に作られたもの。
足がない代わりに底にも文様が入っており、
光を受けると星のような影が落ちます(人´ω`*).。*゚
とろりとした乳白色の縁から薄く青みがかった
透明ガラスのグラデーションがとても美しいです。
お菓子に使っても良いですし、アクセサリーなど
トレイ使いでもお部屋のアクセントになりますね。


今回ご紹介した四種類の氷コップ。
貴方のお好みはどれでしょう?


現在はこの他にもなつめ型や碗型、
あぶり出しやウランガラスのものなど、
様々な氷コップが揃っています!
ぜひお立ち寄りになってご覧下さいね。

なお、お気になるものがございましたら
お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!

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2018/08/29 19:55

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