文様シリーズ「みほとけの印」
◎゚+.。o○゚+.。o○◎゚+.。o○゚+.◎゚+.。o○゚+.。o○◎゚+.。o○゚+.。o○◎
さて前回の続き、嵯峨野巡りです。
大覚寺さんからてくてく歩くこと
10分くらいでしょうか、清涼寺さんに到着!

清涼寺さんは御本尊の赤栴檀の釈迦如来像から
嵯峨釈迦堂とも呼ばれています。
お寺さんを開山した僧侶が中国に渡った際、
インドから中国に伝わった仏像を写させたものが
この釈迦如来といわれています。
金で装飾された仏像が多い中、栴檀の木目が
はっきり見える独特なお釈迦様で、拝見していると
不思議と心が静かになります(*´∀`*)

ここの大方丈の庭園の紅葉も見頃でした。
緑の苔に降り散らばる赤い葉が
とても美しかったです。

出る頃には暮れかかってましたが、境内が
広いので空が大きく見え、とても清々しい
秋の日の夕暮れでした。
ちなみに、写真真ん中に見える多宝塔の裏側には、
源氏物語のモデルとなった源融の供養塔があります。
嵯峨野は嵐山から歩いても行ける距離なのですが
嵐山よりは落ち着いた地域なので、もしも観光で
寄られた際には足を伸ばしてみるのもお勧めです。
◇ ◆ ◇
さて、てくてくCOM歩きでお寺さんが続きましたが
今回は久しぶりの文様シリーズ。
日本の伝統的な文様といわれるものの中には、
仏教由来のものも数多くあるんですよ。
そんな「みほとけの印」のような文様を
ちょっとご紹介。

まずこちら、幕末から明治期にかけての京焼、
色絵金彩七宝瓔珞文徳利(Sold Out)
さて瓔珞文の「瓔珞」は菩薩を始めとする
仏さまの首飾りなどの装身具や、お寺の
本堂の天井から下がってる装飾のこと。
古くはインドの上流階級の人々の装身具から
仏教に取り込まれたものだそうです。
こちらの徳利の瓔珞文はうれし可愛い七宝文が
入っていますが、この七宝の語源も仏教由来。
個人的には七宝が緑色なところがたまりません。
また、上下の絵付けが染付になっていて、
一瓶で二度楽しい徳利になっています(*^◯^*)

続いて昭和初期の純銀製紗綾文瓢型蓋物。
SEIKOさんの前身である服部時計店製です。
紗綾文はお寺さんのシンボルである「卍」を
崩してつなぎ合わせた文様。
その卍は、仏教においては仏さまの胸に
現れた瑞祥の象徴。
特にこの左旋回の卍は「和」を表すそうです。
気品を感じさせる銀の瓢箪に、紗綾の文様が
入る金の瓢箪にうっとりです(人´ω`*).。*゚
手のひらサイズの小さな蓋物なのですが、
薄く精巧な作りはさすが服部時計店さん。

最後は江戸中期の染付蛸唐草宝相華文輪花型七寸皿。
宝相という言葉自体は中国のバラ科の植物の
名前だそうですが、「宝相華」は存在しないお花で
この世のありとあらゆる美しい花を
合わせたものだそう。
古く正倉院御物にも見られる文様に、蛸の唐草を
組み合わせているところが粋ですね〜(=´▽`=)
◇ ◆ ◇
普段何気なく見ている文様でも、意外な起源の
ものがたくさんあるのが日本の文様の面白いところ。
昔は仏教、ひいては祈りの儀礼と生活文化は
切り離せないほど身近で、人々の間で
親しまれてきたからこそでしょうね。
生活で親しまれてきた文様はこの他にも
まだまだたくさんございます。
錦秋の京都、ぜひ観光がてらお立ち寄りに
なって、直に手にとってご覧下さい。
また、お気になるものがございましたら
「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!
◎゚+.。o○゚+.。o○◎゚+.。o○゚+.◎゚+.。o○゚+.。o○◎゚+.。o○゚+.。o○◎
Pro Antiques COM & the little com
OPEN 12:00
CLOSE 20:00
年内は12月26日まで毎日営業しております。


*。,。*゜*。,。*゜*。,。*゜*。,*゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*
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さて前回の続き、嵯峨野巡りです。
大覚寺さんからてくてく歩くこと
10分くらいでしょうか、清涼寺さんに到着!
清涼寺さんは御本尊の赤栴檀の釈迦如来像から
嵯峨釈迦堂とも呼ばれています。
お寺さんを開山した僧侶が中国に渡った際、
インドから中国に伝わった仏像を写させたものが
この釈迦如来といわれています。
金で装飾された仏像が多い中、栴檀の木目が
はっきり見える独特なお釈迦様で、拝見していると
不思議と心が静かになります(*´∀`*)
ここの大方丈の庭園の紅葉も見頃でした。
緑の苔に降り散らばる赤い葉が
とても美しかったです。
出る頃には暮れかかってましたが、境内が
広いので空が大きく見え、とても清々しい
秋の日の夕暮れでした。
ちなみに、写真真ん中に見える多宝塔の裏側には、
源氏物語のモデルとなった源融の供養塔があります。
嵯峨野は嵐山から歩いても行ける距離なのですが
嵐山よりは落ち着いた地域なので、もしも観光で
寄られた際には足を伸ばしてみるのもお勧めです。
◇ ◆ ◇
さて、てくてくCOM歩きでお寺さんが続きましたが
今回は久しぶりの文様シリーズ。
日本の伝統的な文様といわれるものの中には、
仏教由来のものも数多くあるんですよ。
そんな「みほとけの印」のような文様を
ちょっとご紹介。
まずこちら、幕末から明治期にかけての京焼、
色絵金彩七宝瓔珞文徳利(Sold Out)
さて瓔珞文の「瓔珞」は菩薩を始めとする
仏さまの首飾りなどの装身具や、お寺の
本堂の天井から下がってる装飾のこと。
古くはインドの上流階級の人々の装身具から
仏教に取り込まれたものだそうです。
こちらの徳利の瓔珞文はうれし可愛い七宝文が
入っていますが、この七宝の語源も仏教由来。
個人的には七宝が緑色なところがたまりません。
また、上下の絵付けが染付になっていて、
一瓶で二度楽しい徳利になっています(*^◯^*)
続いて昭和初期の純銀製紗綾文瓢型蓋物。
SEIKOさんの前身である服部時計店製です。
紗綾文はお寺さんのシンボルである「卍」を
崩してつなぎ合わせた文様。
その卍は、仏教においては仏さまの胸に
現れた瑞祥の象徴。
特にこの左旋回の卍は「和」を表すそうです。
気品を感じさせる銀の瓢箪に、紗綾の文様が
入る金の瓢箪にうっとりです(人´ω`*).。*゚
手のひらサイズの小さな蓋物なのですが、
薄く精巧な作りはさすが服部時計店さん。
最後は江戸中期の染付蛸唐草宝相華文輪花型七寸皿。
宝相という言葉自体は中国のバラ科の植物の
名前だそうですが、「宝相華」は存在しないお花で
この世のありとあらゆる美しい花を
合わせたものだそう。
古く正倉院御物にも見られる文様に、蛸の唐草を
組み合わせているところが粋ですね〜(=´▽`=)
◇ ◆ ◇
普段何気なく見ている文様でも、意外な起源の
ものがたくさんあるのが日本の文様の面白いところ。
昔は仏教、ひいては祈りの儀礼と生活文化は
切り離せないほど身近で、人々の間で
親しまれてきたからこそでしょうね。
生活で親しまれてきた文様はこの他にも
まだまだたくさんございます。
錦秋の京都、ぜひ観光がてらお立ち寄りに
なって、直に手にとってご覧下さい。
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カテゴリー[Pro Antiques COM]
投稿日:2018/11/29 20:37
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