めるまが 今月の一品
〜風は秋色土鍋ごはん〜
Kazuhiko Iyama Presents





まいど!


♪か〜ぜ〜たちぃぬぅ〜 今川焼きぃ〜 (注:「今は秋〜」である。)

秋になると、ついハミングしたくなる名曲ですな。

そんな心の旅人が京都にぎょうさん来てくれはる今月は、秋の味覚たっぷりの土鍋ごはんで 「ほっこり」 してもらいましょう。

そやけどウチのオカンは最近の 「ほっこり」 には違和感があると主張してききまへん。
オカンが言うには、 忙しかったのが一段落した時等に吐き捨てるように 「あ〜、ほっこりした!」 と使こてたらしいのです。
(どちらかというとバッドなお言葉ですな)

しかし、近頃では、例えば蒸し芋の 「ほっくり」 した様なナイスなイメージから転じて 「和風の癒し系で、ほっこり…」 と180度カットバックドロップターンを決めて、好感度ナンバーワン四文字になってると…。
息子のボクとしては、その辺は、どーでもええ事なんですけどね…
あっ、それからオカンはボクのよく言う「どーでもええやん」も嫌いな言葉らしく、いつもそれで親子喧嘩してます。
約20年間に渡って…

とりあえず、「ほっこり問題」は「京ことばコーナー」で揉んでもらうことにするとして、今月の一品料理、始めま〜〜〜す!

注:この問題はメールマガジンバックナンバー2001年4月号にて当編集部の見解を述べておりましたが・・・

ホンマモンの京言葉を次世代へ存続させんと欲する当編集部としては、本稿著者である井山氏の”オカン”女史のご意見には全面的に賛同するものであります。
「国語の破壊」などと揶揄されることのある最近のワカモノ言葉ではありますが、例えば「ちょ〜〜○○」などは「超」=「非常に」「大変」「まことに」・・・関西弁では「ごっつ」の変形であるし、「全然○○である」は文法的変形であって標準語としての日本語を新たに拡張したことにおいて大差ないと思われます。
最近の「ほっこり」の用法では意味そのものの変更であり、これは京都の文化を変形している感が否めません。
即ち「拡張」ではなく「変用」なのであって、これは大勢がなんと云おうと我々としては捨ておけぬことの一つであります。

編より
ちなみに今回のネタ「土鍋ごはん」は料亭『井傳』の標準メニューではありません。
9月初旬にメルマガ部門担当奉行である拙者が難所として有名な中山道碓氷峠へ出向いたときに購入した名物駅弁「峠の釜飯」の容器があったので「コレでなんかでけへんかな?」と、スパーク井山氏に託したところ「この釜ポタポタ水漏れしまっせ〜」ということでした。
その結果、井山氏の機転にて土鍋を使用することになったのでした。



材料(1回分)

1合
松茸15g(ご予算に応じて上下して下さい)
銀杏3個
3個(30g)
人参10g
おあげ25g
出汁200cc
薄口醤油小さじ2
清酒小さじ1
みりん小さじ1


作り方
  1. 米を洗い、30分程水に浸けておきます。

  2. 松茸は長さ2cm程の細切りにします。

  3. 銀杏は殻と薄皮を剥き、縦に4つスライスします。

  4. 栗はむき身にして、小さなブロック切りにします。

  5. 人参はみじん切りにします。

  6. おあげは長さ2cm程の細切りにします。

  7. 鍋に水を切った米を入れ、出汁・醤油・酒・みりんを加えます。

  8. 鍋に蓋をして強火にかけます。

  9. 沸騰し、吹いてきたら火を弱め、5分間弱火で炊きます。

  10. 5分経ったら火を止め、そのまま20分間蒸らします。(その間は蓋を開けたくなる気持ちを堪えて下さい)

  11. 20分経ったら蓋を開け、全体を混ぜて、できあがりで〜〜〜す。

鍋やコンロによっては多少出来具合が異なりますので、それぞれのご家庭で加減して下さい。
全体的に「具」は少なめですので、「具好き」な方はもう少し盛り込んで下さい。



てなわけで、今月の料理コーナーでした。

みなさんも食欲の秋、芸術の秋、運動の秋、読書の秋…と何やら忙しいですが、 「ほっこり」 しながらエンジョイしてくださいね〜〜〜!

(編注:たとえば、複雑な工程をなんとかクリアして「あ”〜ほっこりした〜」が正式な「ほっこり」の用法である。従って「ほっこりしながらエンジョイ」という現象はあり得無いのである。)

おおきに!

五条料理飲食業組合  井傳・井山和彦