ラストサムライ
に感化され変な発音の英語を発する求道清水でございます。
先月13日に京都産の鶏肉、卵の安全宣言が出され、また先月号の井山氏の
「がんばれ鶏業界キャンペーン」
第二段として、今月も鶏肉!決してネタ切れを起こしてるわけではございませんので、あらぬ憶測はご遠慮願います。
今月の料理は
「鶏のチャイニーズ唐揚げ」
、略して
「チャイ唐!」
。
聞いたことない感じですが・・・
まぁちょっぴり自信作なので是非お試しを。
先月号で井山氏もふれておりましたが、わたくしらつるんで鹿児島へ料理組合の研修旅行と称し・・・いや実際研修旅行なのですが・・・
一体何を研修してきたのやら
・・・。
とにかく楽しい旅となりました・・・いやいや研修となりました。
だから何が?うーん、そうそう
風土
ですな、
風土
について改めて感じることがございました。
鹿児島の地は皆様もご存知のごとくとにかく桜島。
幼き頃見た父の背のように大きく、勇壮に煙(けむ)を吐く桜島。眼下に広がる錦江湾はいくつもの鏡で日の光を反射させたようにきらめき、そして夕日に赤く浮かび上がった桜島を見れば、母の温もりを感じずにいられませんでした。
その桜島に抱かれ生きる人々。
今年京都では新選組ブームですが、幕末の主役のひとり西郷隆盛は桜島に育てられ巨魁となり、桜島という母に見守られ最期を遂げた・・・
まさに桜島そのものだったのではという想いがいたしました。
先人の足跡に想いを馳せれば特別な感慨も湧き、妙にいとおしいもののように思えてくるのはわたくしだけでしょうか。
その点わたくし共が暮らす京の町はまさに先人の足跡の宝庫。
もっと京都の歴史を知り、今にそして未来に私達がこの町に出来る事は何なのか?
京をいとおしむ心で考えなければという想いに至りました。
つーぅ感じの事ばかり書いていては求道らしくないので、
ここらで鹿児島の味を求道料理人清水が斬る!
「甘過ぎっー!」
以上!
いやいやこれだけでは苦情が来る・・・。
そのーなんですな、やはり料理というもの、風土と強く関係があり、鹿児島の味、桜島、芋焼酎というものがマッチしているのですな。
鹿児島の料理に日本酒ではすぐにしつこくなりますが、芋焼酎と一緒に食しますとアラ不思議!食が進む進むどこまでも。
ちなみにうちの父親は進という名前ですが・・・関係ないですね、失礼しました。
つまり、その土地には固有の風土にあった料理が発達しており、画一的な物差しでそれらを評したところでなんの意味も持たないということです。
「郷に入らば郷に従え」
まさに先人は的を射た事言っておられますな。

最終日の昼ごはんに島津家の屋敷跡を利用した旅館にて
「お狩場焼き」
という名物料理を食しました。
まぁ簡単に言えばバーベキューみたいなものです。
「バーベキューかぁ」とあまり期待はしてなかったのですが、いざいただいてみますと・・・
桜島を目の前にした広大なお庭の高台に設けられた席、快晴の空の下。。。
最高のご馳走をいただいた心持ちになり至福のひと時を過ごさせて戴きました。
その折ふと
求道はん、まだまだ修行が足らんぞ〜
(in薩摩弁)
と、さわやかな春風の中に西郷どんの声を聞いたような気がいたしました。
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材料(4人前)
鶏もも肉 | 500g(2枚) |
ねぎ | 1本 |
土生姜 | 卵の半分ぐらい |
調味料 |
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濃口醤油 | 大さじ3 |
酢 | 大さじ2 |
みりん | 小さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
ごま油 | 大さじ1 |
胡椒 | 少々 |
片栗粉 | 80g |
調理法
- まず求道流やや甘い中華風のタレ作りをします。
ねぎ1本をみじん切りにし、土生姜は皮をむきすりおろし、両材料ともボールに入れます。
- 調味料欄の数量をきちっと計り[1]のボールに入れよくかき混ぜておきます。
- 鶏もも肉は一口大に切り分け、軽く塩コショウしておきます。
- 片栗粉80グラム(大さじ8)に濃口醤油2、水大さじ4を混ぜ合わせ鶏肉につける衣を作ります。
ドローっとした感じで糸を引く状態がベストです。固ければもう少し水を足してください。ゆるければもう少し片栗粉を。
- [3]の鶏もも肉に[4]の衣をからませ、170度の中温ぐらいに熱した油で中まで火が通るように揚げます。
焦げないように気をつけてください。
- 中まで火が通れば、油取り紙の上に乗せ余分な油分を取ります。
- 器に盛り付けて上から@のタレをかけて出来上がりです。
レタスなどの野菜と一緒に召し上がれば栄養面でもパーフェクツ!

みなさんでお集まりのときなどに
この一品
として作ってみられてはいかがでしょうか。
必ず
美味しい〜
と連呼されること間違いなし!
また
求道流
のしかも
パーフェクツ
と銘を打った以上、
これより美味しい
チャイ唐
があればお申し出くださりませ!
すぐに求道流及びパーフェクツの文言は削除いたします。
(よわっ!)
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