♪亜麻色の〜長い髪を〜・・・・♪
(A.S.A.Pも良い。最新はVIOLAである)
と、始められる名曲(同題の元祖はドビュッシー、はたまた昭和のGS)において、
?『亜麻色』てどんな色?
などという疑問をお持ちなら、ここを訪れれば、まさに『百聞は一見に如かず』。
麻を原材料とするさまざまな商品が陳列されています。
店内に、テキパキと仕事をこなす女性あり。
彼女の名は小泉美保。
うお座のO型。
3人姉妹の長女である為、
「なんとなく」
先頭を切って家業を手伝っています。
学生時代までは三条会商店街内で営業。
従って、商店街に多く見られる「職住一体」の生活を楽しく過していましたが、現在は二条城に近い御池通りに面した店舗に移り、「通勤」と云うものを楽しんでいます。
店内はひたすら『麻』
原料から織物、小物、袋物、大型の暖簾、にほひ袋・・・・
もっとも聞き覚えのある「大麻」も原料の一つとして飾られています。
(アタリマエですが花、種では無い)
原料もさることながら、商品のデザインも(全てではないが)彼女オリジナルのものがあり、麻100%の素材と相まって、柔らかく、上品で、これぞ
「はんなり」
であります。
中にはこんなモノも。
神社にぶら下がってるアレです。
もっとも、大型のモノは素材が違うのでありますが、小型のお社用のものが用意されています。
御輿の各部を結びつける縄も「麻」製ですな。
古来より「麻」は神聖なものとして扱われ、「魔除け」の効果があるとされております。
神社仏閣では御祓いや厄除けなどに欠かせぬものなので、このテの製品が多くあるのであります。
そ〜いえば、筆者がいつも携えているB5サイズの袋もだいぶくたびれてきたなぁ〜
ってことで、藍染めのキンチャク式袋を購入しました。
さて、築70年ほどの建物を改装したという店舗は、入り口(走り)にあたるところに井戸があり、そのならびに「おくどはん」(大阪では「へっついさん」、標準語では「かまど」)、そして屋根まで吹き抜けの空間&天窓。
昔の京町屋の構造がそのまま生かされています。
この辺りは、下鴨神社から御所を経て神泉苑へと続く水脈の上にあり、上質の井戸水が今も汲み出せるそうです。
古井戸は絶妙な形の石で蓋をされ、硬質なものが周りの柔らかさと不思議なコントラストを醸しだしています。
これはアートだ!
ということで、彼女のアーティスティックな部分
「琴・三弦・尺八を日々かき鳴らす邦楽の世界にもどっぷり浸かっています。」
麻の世界だけでなく、日本の伝統文化をこよなく愛しているのです。
「麻」と「邦楽」・・・・
どちらの世界も、無くなっても生活は困らないけれど、無くなっては困る。
と言う不思議な分野です。
どこか繋がる所があるのかなあ〜と思い、毎日練習時間が欲しいと思いながら店頭に立っています。
と語っておられますが、芸術、または技術という点において、おおいに繋がっていると、筆者は診断いたします。
|