京都大学の東側、『隠れ名所』などとは畏れ多い吉田神社があります。
いつもは人影もまばらではありますが、節分祭となると状況は一変!
辺りには露店が犇めき、まさしく縁日の風情を醸し出します。
数百ある露店の中には他とは一味違ったものもあり、これだけでも特筆すべきことではあります。
節分祭のメダマは本殿前で行われる火炉祭(護摩焚)ではありますが、ここから少々奥へ入ると、今回御紹介する『大元宮』へと行き着きます。
通常は閉ざされている『大元宮』の主祭神は
天神地祇八百萬神(あまつかみくにつかみやおよろづのかみ)
北方奥には
東神明社:祭神 天照皇大神
西神明社:祭神 豊宇氣比売神
東西から本社を囲むように配置された諸神社には、式内神三千百三十二座(全国の神々)
が祀られています。
北は青森、南は鹿児島・・・全国の神々がここに集うのであります。
毎月朔日には開門されるのではありますが、夜間に参拝できるのは年間通じて、特殊神事が行われれる節分祭のときだけ。
厄除祈願の参拝者が集まり、崇敬極めて厚い社なのであります。
筆者も昔から節分にはここを訪れておりますが、なぜかその日は寒い!
京都市内において降雪は大変珍しいのですが、不思議なことに節分には雪を見ることが多いような気がします。
冷え冷え状態で本殿にて厄除け祈祷を受け、火炉祭の炎にて暖を取り(熱過ぎる感アリ)、大元宮へと向かうのです。
寒風吹き荒ぶ中、八百万の神々が集う処へ・・・・
神の声が聞こたような気になります。
「シッカリ生きよ!」などと云われたような・・・・
で、「シッカリせにゃ〜!」と、そのときは自らを引き締めるのではありますが、次の日には相変わらず『え〜かげん』な己がそこに居るのであります。

我がデジカメの限界・4秒シャッター
わずかな光に照らされた大元宮本社
まことに神々しい処であります
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