
京都市北部を南北にはしる下鴨中通を北に突き当たり、右へ行くと天然記念物として名高い「深泥池」西岸を岩倉へ通じる道。
左へ進路をとると鞍馬神社方面へ向かう府道40号線になります。
写真の道標には
左 くらま
右 岩倉木野
と、表記されていますが、現在この道標がある地点は分岐点から少々離れたところにあります。
おそらく、道路整備のときに道の方が移動したものと思われます。
この道の南端部は民家も多く、道幅も狭いのですが、上賀茂から二軒茶屋を経て貴船・鞍馬方面への最短経路ということもあり、交通量が多いのに少々驚きました。
少し北上すると、左手に貴船神社があります。
ありゃ?貴船神社はここを経由して遙か北方のはず。
調べてみると、正式名称は深泥池貴船神社
平安遷都以来、京都の水源であった鴨川の源流に位置する貴船神社本社へ洛中からの参拝者が多かったのですが、大変不便だったので1860年頃、分霊されてこの地に鎮座されました。
農耕をはじめ、住民の安寧、除災招福の守護として信仰されています。
また、同所は「すぐきの神」として祀られている秋葉神社が平安遷都の頃から存在していました。
もう少し北上すると、道はゆるやかな勾配をもちはじめます。
上賀茂と岩倉西部の高度差を実感できる部分でもあります。
そして、その勾配はジワジワきつくなって・・・
奥の方のカーブを曲がった辺りから、市内では珍しいほどの急勾配が待っています。
実際、いつも使用している3輪バイクで登り切るのに苦労したほど。
自転車ではまさに心臓破りかも。
東には迂回できるハーフループ状の道もありますが、やはり最大25%という急勾配を通過することに味があります。
 登り切ったところから下を見ると、道が無い!
しかも離合困難な幅員
この部分はまさしく名所。
聞くところでは
下ったことはあるけど上がったこと無い。
チャリンコでは絶対いやや〜
などの御意見を頂戴致しました。
さて、坂の上からはこれまでの住宅地から突然山道に変わります。
この変わりようも、まことにダイナミックに感じられます。
岩倉エリアに入ると、比叡山を借景とした実に美しい庭園で有名な臨済宗妙心寺派・圓通寺へ到着します。
これより北へ行くと、岩倉幡枝線(?)と合流し、さらに北方へと続くのであります。
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