こんにちわ、6月号料理です。
よろしくお願いします。
しかしー、なんだかだんだんとおしゃべり部分が長くなってきて、調子こきすぎで料理コーナーなのかエッセイコーナーなのか分からなくなってきたのですがほんとにいいんでしょうか?
6月といえば梅雨、じめじめとした季節、景気も悪い、なんとかいい見通しが立たぬものかとお思いの皆様、
蓮根の両端を切って覗いてごらん!
ほら向こうがすっきり見える! めでたし、めでたし。
しかし、蓮根はアクが強いので切り口がすぐに黒ずんできます。
試しに覗ぞいてみようと思われる方は、(いらっしゃらないとは思いますが)目を蓮根にくっつけますと目の周りが真っ黒けになりますので、外出前には必ず鏡をご覧になることをお奨めします。
と、くだらない前置きはこの辺で、蓮根は皆様もご存知の通り、原産地はインド。
なぜご存知か?それはお釈迦様が座っておられるのはハスの葉の上、その周りはハスの花が咲いている池、そうその水面下の泥の中に蓮根はハスの茎として出来ています。
ですからインドと蓮根はふるーくからのお付き合い。
関西地方に出回っている蓮根は
「アカハス」
という種類で中国種のものです、みなさんが見かけるぽちゃっとした蓮根はみなこの種です。
ちなみに日本古来からの在来種は細長く節と節の間が長い物で、やや固いのが特徴です。旬は晩秋から冬にかけてが最も蓮根らしい蓮根の味がするのですが、実は6月になりますと
新蓮根
というものが出てきます。
これはアクが少なく、蓮根の味は若干深みがありませんが、
シャキシャキ
とした食感が
わたくしのようにさわやか
で、料理屋でも色々な物に使います。
そこで今回は新蓮根を使い
新蓮根の揚げ餃子
にわたくし自身も初挑戦してみたいと思います。
求道料理人が語る「新たなるモノへの挑戦」とは
(材料) 2〜3名分
新蓮根 | 1/2節 約250g |
海老 | 10尾 |
大葉 | 5枚 |
餃子の皮 | 30枚 |
塩 | 少々 |
砂糖 | 少々 |
サラダ油 | 適量 |
(調理手順)
- 蓮根の皮を包丁で薄くむき、ボールに水を張ったものの中に1分程つけ、軽くあく抜きをします。
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(1)の蓮根を大まかにざくざくと切り落とし、さらに適当に大き目のみじんになるように刻みます。
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鍋にみじん切りした蓮根を入れ水を2.3回替えた後、火に掛けます。
水に酢を少々たらすのが通常ですが、今回は酸味が出ることを嫌う料理ですので酢は入れないで下さい。
- 沸騰しましたら、1分ほどで火を止めすぐにざるにあけ水で蓮根をさらします。
5分ほど水にさらしたら蓮根の水気を十分に取ってください。
さらしやふきんなどに刻み蓮根を広げ、包み込んでぎゅーと搾りますとしっかり水気が取れます。
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海老は皮をむき塩水で洗った後、水気を取り包丁で叩き込んでミンチ状にしボールにあけます。それに水気を取った蓮根と大葉を刻んだものを混ぜます。人差し指と親指で塩を2つかみ、砂糖3つかみほど入れよく混ぜ合わせてください。
仕上げにサラダ油を小さじ1杯弱ほど入れ均等に混ぜ合わせます。
そうしますと油気の無い蓮根と海老という食材同士ですがプリプリ感がでます。
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餃子の皮に(5)で出来上がった具をやや少なめに乗せ皮を閉じていきます。
- すべて包み終えたら油で揚げるのですが、冷蔵庫に一旦保存し後から揚げるという方は軽く餃子に片栗粉を刷毛でぬりつけて餃子同士を離して保存してください。
すぐに揚げられる方は、170度ほどの中温できつね色になれば出来上がりです。
くれぐれも焦がさないでください、苦味が出ますので。
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揚がりましたらキッチンペーパーなどに乗せ油切りをし、器に盛り付けていただき、お塩でお召し上がりください。
(簡単な餃子の包み方)クリックにて拡大
- 写真1のように少な目の具を餃子の皮の真ん中より上か下どちらかに寄せて乗せます。
- 写真2のように上半分の端を水で湿らします。
- 写真3のように半分に折りたたみ端同士をぎゅっとくっつけます。
- 写真4、5のように3箇所ほど折りたたみます。
- 写真6のように形を整えて出来上がりです。

なんとぉー!
今回上記の料理盛りつけに使用いたしました黄瀬戸大鉢の器、わたくしが瀬戸にて自らロクロを回し作って参りました自作陶器でございます。
えっ、
「すごいーっ」
て?
いやいやたいしたこと無いですぅ、当たり前のことです。
料理道の飽くなき探求者、すなわち
求道料理人清水
ですから。
では、ごきげんよう。
・・・・・ちなみにこの器、わたくしの初作品なのですが陶芸教室の先生、うまく仕上げて送ってくれるんですねー、だてに受講料とりませんな。 あれがこれになるんですから・・・いやはや感心いたしました。
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