メールマガジン購読会員様だけにお送りする「名物店主・店員数珠つなぎ」シリーズ第弐弐弾


違いの判る男 安盛永博 さんの登場です。

享和三年(1803)創業以来、宇治茶一筋の 『蓬莱堂』 の現主人。

昭和32年に生を受けた彼は、ブレンドの鉄人である父君の作り出す、 本物のお茶 の中で成長しました。

そんな環境の中、彼の味覚、嗅覚、視覚、触覚は、本当の宇治茶を確実に見分けることが出来るように鍛えられました。


龍谷大学経営学部卒業後、
京都府立茶業研究所で1年間学んだ彼の日本茶を賞味する鋭い感覚は、以前、彼に茶香服での優勝者という栄誉をもらたらしました。

現在はイロイロと忙しく、業界主催の茶香服には出席できないとか・・・・
「自信はある!」
と断言する、これぞプロの鏡。



※茶香服(ちゃかぶき)
茶の銘柄を当てる競技。別名「茶歌舞伎」、「闘茶会」。ゲーム的お手軽なものから業界主催のものまで形態は多種あるが、ここでは当然後者である。



蓬莱堂さんのホームページに、以下のような文があります。
近年流行のいわゆる「健康茶」は扱っておりません。私どもでは、昔からある、あたりまえの緑茶(抹茶・玉露・煎茶)こそが、数百年の間脈々と受け継がれてきた健康茶であると考えております。

 更に、お求めいただいたお茶を美味しくお飲みいただけるよう、当舗オリジナルの急須を始め、日常気軽にお使いいただける茶器・茶道具ほか関連商品を取り揃えております。

 お茶はあくまで宇治茶にこだわり、茶器は、お茶を美味しく飲めることを前提に産地にこだわらず、また見た目よりも実用性を重視しております。


この文面から皆様、どう感じられたでしょ?



安盛永博はとにかく何事に関しても頑固な男なんです。

特に『お茶』に対するこだわりは
超〜〜〜一級品!

彼のコダワリは『茶』のみならず。
以下に数例・・・

常に味覚を鍛えるため、我々の如きあまり良くない仲間と飲みに行ったりしても、深酒をすることは決してありません。

たいてい、酒ではなく、お茶を飲み、 「これは何処何処のお茶。」 何て事を言いながら場を盛り上げています??

座敷の宴会の時には、お茶事のための練習と言うことで、必ず正座をし、脚を崩すことはありません。

「地上の星」熱唱之図

選曲もマニアック!

歌う姿を見た者は少ないらしいので、貴重な画像かと存じ上げまする。

お茶の葉の取り入れの時期には、茶畑へ通い厳しく品定めすることを何年も続けています。

川に近い畑は○○○
平地の畑は・・・・
傾斜地は□□□
やはり農作物は土壌と日照条件が大きく影響致しますな。

蓬莱堂謹製・蓬莱茶最高級宇治茶




今時こんな店は珍しいと思いますが、蓬莱堂さんは、2のつく日(2・12・22)が定休日です。

月に3回しか彼の休みはありません。

その貴重なお休みに、彼は、寺町京極商店街のインターネット委員として、組合員のITスキルアップに対しても大変なこだわりを持ち、日々頑張ってくれています。

こんな環境の中で作り上げられた蓬莱堂のお茶のファンは、今や全世界に広がっています。

インターネットによる注文が多くの国から入るため、寝られないこともしばしばと言うことです。
深夜に及ぶ会議後・・・

お茶に対して常に前向きな取り組みをしている彼の座右の銘は、
『温故知新』

200年の伝統を背負い、新しい物を求め続ける頑固者。
私も、彼のファンの一人です。


そうそう、忘れてました、蓬莱堂には、彼を支える、働き者の奥方がおられます。

彼の趣味は、奥方とともに汽車に揺られてぶらり旅・温泉での〜んびりだそうです。

「今の客車、密着式自動連結器は味が無い!発車時に前の方から順次伝わってくる自動連結器の振動、手動の乗降扉・・・これがよろしいねん。
ほんで、塗装したてみたいなテカテカピカピカの蒸気機関車もイカンねぇ〜。」
と、ここにもコダワリが・・・

の〜んびりしていただきたいと言う気持ちはありますが、お仕事いっぱいありまっせ、ヨロシク!!

奥さんゴメンm(__)m

文 寺町・野村清和とその仲間達

地図
蓬莱堂通販ページ
http://www.kyoto-wel.com/shop/S81078/index.html


蓬莱堂ホームページ
http://www.kyoto-teramachi.or.jp/horaido/


寺町京極商店街ホームページ
http://www.kyoto-teramachi.or.jp/