メールマガジン購読会員様だけにお送りする「京の隠れ名所」シリーズ第壱参弾


安井金比羅宮

の巻



崇徳天皇、大物主神、源頼政の三神が祀られています。
保元の乱(1156)に敗れて讃岐(香川県)で崩じた崇徳上皇の霊を慰めるため、建治年間(1275〜77)に大円法師が建立した『光明院観勝寺』がここの起源とされています。

観勝寺は応仁の兵火により荒廃し元禄八年(1695)太秦安井(右京区)にあった蓮華光院が当地に移され
その鎮守として崇徳天皇に加えて讃岐金比羅宮より勧請した大物主神と源頼政を祀ったことから
安井の金比羅さんの名で知られるようになりました。

『安井の金比羅さん』といえば『絵馬』

東大路から境内へ通ずる参道は『絵馬の道』と呼ばれ、その道中には多くの絵馬が掛けられています。

「久志塚」と呼ばれる小さい塚がありますが、古い櫛の供養のため築かれたもので
毎年九月一五日には『櫛祭り』が行われます。


こんぴら絵馬館

本殿東の絵馬館には当社に奉納された大小様々な絵馬が陳列されており、江戸時代の画家・山口素絢の作品なども。
ほかにも落語家で人間国宝の桂米朝師匠など有名人の書かれた絵馬も多数あります。
(偶数月には「桂米朝上方落語研究会」も催されています。)


絵馬と本殿



この神社は別名 『縁切り神社』 と呼ばれています。

元々は 「旧きを脱皮し、常に新しい新鮮な自分を蘇らせる」 という思想から起きたものであります。

宗教的には「悪因縁を断つ」「悪霊傷を断つ」などと解釈されうる部分であろうかと思いますが、最近は
いわゆる『縁切り』を祈願されることも多いそうです。

最近書かれたと思われる新しい絵馬を見てみると・・・・

「○○と××が早く別れますように」
「今の彼と別れさせて〜」

もっとスゴイのは
「△△死ね!」

等々・・・・
これでは神様も難儀されるでしょうな〜


以前小生、ここを「縁切り神社」とは知らずにペアで訪れたことがあります。
その結果は・・・・
今は昔。アッサリ別れてしまいました。

霊験あらたかなること身を以て知りました。(; ;)

「別れたい」 と、お考えの方には是非お立ち寄り頂きたい『安井金比羅宮』さんでした。


地図

東山「高台寺」にほど近く
辺りには見所がいっぱいあります。

別れたい人には絶対オススメします。
別れたくない人も、今の縁の吉凶を判断されるにはエエんやないでしょうか?

安井金比羅宮HP
http://www.yasui-konpiragu.or.jp/