メールマガジン購読会員様だけにお送りする「名物店主・店員数珠つなぎ」シリーズ第壱壱弾




生花・花政 藤田修作 さんの登場です。


河原町三条を一筋上がり木屋町の方へ歩いていくと少し変わった花屋がある。
幕末・文久年間から続く老舗の花屋、五代目店主・藤田修作を紹介したい。


若い時に「小田実」の著書「原点の旅」を手に全国を一人で放浪していたが、今でも 変わり者だ。

自分の道を と模索していたという時期、偶然ある雑誌で栗崎昇の作品に出会 い、その強烈なインパクトに引かれ、気迫だけで東京に通い詰めた。

今では、そんな 気迫の変人 が、新しいスタイルの生け花を試みる花師・栗崎昇氏 の欠かせないパートナーに。

店では老舗の花屋らしく、山野草や和花を中心にあつかっている。

和花は京都という土地柄、需要が多いのは当然だが
最近は古美術店のウィンドーや個展会場に山野草の寄せ植えに人気があり
なかでも特に花政は有名である。


よそには無いオリジナリティをと、鉢や器にも熱心に取り組んでいるが、和花ばかり ではなく
◎スティービー・ワンダーのビデオCF
◎辻村ジュサブローの芝居
◎各種テレビドラマ
◎電通のショー・イベント
等々その「気迫の花師」は華やかに舞台を花で飾る。

東京、ニューヨーク、ヨーロッパと年々仕事の舞台は広がるにつれ
「もっと広い世界を知りたい」。と・・・


いつかは師を超え、後輩も育てたい。花屋の世界をもっと広げたい と思っている。

そして だれも手のつけてない道で、いい仕事ができたら最高 と若造のように言う。

ダンガリーシャツとブルージーンズ姿で語るしぐさは、各地を旅して歩いてた頃の思いが伺える。

好きな花を、気に入った空間にふわりと置いてみる。心のまま、自由に生ければそれでいい のが 藤田流


京都府花商協同組合理事長。
気迫の花師・藤田修作
50を超えて今も「自分の道」を模索中。


  • 従業員の方は大変優秀な方が多く、コンテストに積極的に参加し、よく入賞されています。
  • ホテルや旅館のロビーや玄関などに豪華な花を飾る仕事が多いように思います。
    特に、枝物を多用した作品(商品)が目をひきます。
    枝物は技術的にも難しい面がありますが、花政さんは藤田社長はじめ、従業員の方もそのあたりの能力に優れた方が多いですね。
    良い装飾ができる!という評判があるのだと思います。
  • 花屋が集まって勉強をすることがよくありますが、以前そういった場で藤田社長のデモンストレーションを見たことがあります。
    大変センスがよく、花の特徴を生かして、じっくり取り組んでおられたのが印象的でした。

突然の雑誌やTV取材などに対応するべく、ズラリと並べられた花器。
というより、花器として使用すれば一層味わいのある陶磁器に紛れて、こんなものが・・

鉄工芸作品の『丸三角四角』というものです。


藤田氏のダンディズムは みなぎるアート そのもののように感じました。


文 川上@花
吉村@花




地図

短時間の取材ではありましたが、いろいろお話をさせていただき、感じたことを一言で表現すると
カリスマ
です。

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