12月の京の絶品−海老芋の唐揚げ−


京料理 割烹 三栄



京野菜ブランドのひとつでもあります、 「海老芋」
曲がった形が海老に似ているところから、海老芋と名づけられたそうです。
歴史は江戸時代の安永年間(1772年〜)が始まりと聞いております。
その海老芋が12月には最盛期となりホクホクに焚上げた海老芋の ぬちゃー とした食感といい、里芋よりも深いうまみは一度食べたら忘れられません。

なにを隠そう料理人の私も12月に海老芋を食べることを実は心待ちにしており、冬の訪れを感じる寒い夜に熱々の海老芋を はふはふ 言いながら食する喜びのために一年を過ごしているといっても過言ではありません(?)

というわけで今回は手軽に絶品の味をご紹介したいと思います。
是非お試しいただき、 はふはふ していただきたいものです。



材料(2〜3人分)
海老芋二個
出汁280cc
40cc
みりん40cc
うすくち醤油20cc
小さじ半分
砂糖大さじ1杯
味の素少々

  1. 海老芋をまず水で洗い皮を剥いていただきます。
  2. 剥いた海老芋を半分に切りしばらく水にさらして、たっぷりの水を鍋に張り煮ます。
  3. 竹串がすっーと海老芋に通るまで弱火で焚き上げ、お湯をきり、さっと水で洗います。
  4. 粉末出汁の素で結構ですので、上記の分量で焚き上げてください。
  5. 沸騰しましたら5分ほど弱火で焚いてください。
  6. 焚上がった海老芋はそのまま冷ましてください。ここがミソで、冷ますことによって 味が芋の中にしみ込みます。
  7. そしてお食べになる前にフライパンにきれいな油を張り火をかけ、片方で海老芋を一口サイズに切り、先ほどの出汁でもう一度温めます。出汁が沸いたら火を止め、穴あきお玉で海老芋をきれいなタオルの上に 取り出し、水分を大まかに取って、片栗粉を海老芋にまぶし満遍なく粉をくっつけ ます。
  8. そろそろ180度ほどになっている油に片栗粉をつけた海老芋を入れ、こんがりきつね色に揚がったら出来上がりです。先に暖めてあるので中はすでに熱々になっています。少し、食塩をつけながら召し上がってください。

ただし、相当中が熱くなっており、間違いなく「はふはふ」しますので、お気をつけください。

五条料理飲食業組合  割烹三栄 若主人 清水敏夫






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