メールマガジン購読会員様だけにお送りする「京の隠れ名所」シリーズ第参弾


夏期特別企画・心霊現象目撃地探訪編


清滝トンネル
京都市の北西に位置する京の奥座敷『清滝』。
上方落語『いらちのあたご参り』にも登場する愛宕神社のある愛宕山への南の登山口です。
清滝川は、紅葉で有名な高尾方面から流れてくる数少ない清流で、天然記念物「オオサンショウウオ」などの貴重な生物が現れたりします。
京都市内からここへ至るあいだに、昔から心霊現象が数多く目撃あるいは体験されているトコロが今回御紹介する『清滝トンネル』なのであります。



市内側入り口

確か30年ほど以前には、まだ市バスの通行がなかったので大変狭く暗いカンジであったと思いますが、 現在は完全に舗装され拡幅され照明も明るく、信号付きの一方通行ではありますがバスも通行できるようになっています。

清滝側

一方通行なのは昔から変わっていません。


トンネルができる前は山一つ越えるための峠道がありました。
峠道の中程から少々北には梅津山清滝不動院というお寺もあります。
トンネルが貫通してからも、裏道として昔のままの未舗装道路として残っていましたが、今は少々違うルートをたどるキツイ勾配の舗装道路に 変化しました。
ここは市内方向への一方通行になっているので、通りたければ徒歩か自転車(登りきれるか?)あるいはトンネルを抜けて即Uターンするかの 方法があります。
それがミソなのであるということが、最近囁かれています。
「市内側からトンネルにさしかかったとき、もしタイミング良く信号が青であったなら、それは霊が呼んでいる印。
そのタイミングをクリアーして清滝側に到達したら、すぐ折り返して上の道を戻る。
ほんなら”出る”ねん。」

★筆者が最近耳にしたココでの霊体験
1:峠のてっぺんあたりで、女性の悲鳴あるいは泣き声(数人で行ったためそれぞれ異なる)が聞こえた。
2:市内側に降りてくる途中で、読経らしき声が暗闇から響いてきた。
だいたい皆こんなかんじです。
”出る”のは、トンネル本体よりも上の峠道の方がはるかに確率が高くなるようです。

清滝側から峠道へ

分かれ道から少し上ると、急勾配をさけるためにループになっています。
ループの下に当たる部分は短いながらもトンネルになっていますが、多くのラクガキがなぜか気色悪い。
(筆者注:
この写真を撮るためにバイクを止めてカメラを構えたとき、ヘッドライト前を一瞬横切る物体がありました。
目で追うとスグに消滅。虫のように羽ばたきしているものではなかったし、風もないのでゴミでもない。
アレはなんやったんやろ?ひょっとすると・・・)


ずっと進んでいくと「嵐山高尾パークウェイ」との立体交差あたりから下りになります。
少々下ると、パークウェイと接続する道と合流します。
このあたり、夜中はおもっきり暗い。
いかにもナニカ出そうな雰囲気でした。



筆者は昔、清滝の某旅館と取引がありました。配達に行って、御主人と会話してると
「また今日もやっとってん」
なにが?と問うと
「首つりやがな。上の道にな、ロープひっかけんのにちょうどええカタチと高さの木があってな、ようあるねん。
朝起きて、なんかイヤな気分やなぁ〜思てたら警察がきとってな・・・・」

ウワサでは、今もその木は残って奉られているらしいです。
取材に行ったのは真夜中であったので旧峠道への入り口は発見できなかったことが大変残念であります。

地図


元国鉄山陰本線・現JR西日本トロッコ保津峡駅から嵯峨水尾線を東へ、化野念仏寺方面。
嵐山からは、大本山天竜寺から鳥居本方面。
観霊(?)に行かれる場合は、魔除けのお札くらいは持っていったほうがよろしい。

電車でGO!山陰本線保津峡駅



もう一つのコーナー「京の名物店主・店員じゅずつなぎ」