丹下左膳・飛燕居合斬り：中村錦之助,淡路恵子,丹波哲郎,大友柳太郎（ＤＶＤ）

　『三匹の侍』でテレビ時代劇の頂点を極めた五社英雄が、名優・中村錦之助主演でメガホンをとった丹下左膳史上指折りの人気映画『丹下左膳・飛燕居合斬り』をＤＶＤ化。アクション時代劇の雄だった五社英雄の作品だけに小気味のよい迫力あるカメラワークは絶品と評されている。一番の見所は、左腕、左眼を失った丹下左馬之助が丹下左膳へと変貌するくだり。中村錦之助の魅力がグーウッと出てくる名場面だ。
　丹下左膳と云えば大河内傅次郎や大友柳太郎が有名だが、たった１作ながら、この中村錦之助版は捨て難い。ぜひご覧ください。カラー91分。

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丹下左膳・飛燕居合斬り　　あらすじ

　八代将軍の時代。相馬藩士・丹下左馬之助（中村錦之助）は藩命により、親友・神島小十郎を斬り、藩を逐電した。小十郎は幕府の隠密であり、相馬藩改易を狙う吉宗の側近・愚楽老人（河津清三郎）の密命を帯びていたのだ。友を斬り、右腕・右眼を失い、隻眼隻手となった男は、相思相愛の萩乃（入江若葉）とも離れ、絶望の中、変貌を遂げる。
　そんな或る日、百万両を隠したこけ猿の壺を運ぶ柳生藩一行が、謎の一団に襲われる。一団を率いるは愚楽老人の命を受けた剣豪・蒲生泰軒。これに盗賊お藤（淡路恵子）、与吉（藤岡琢也）も加わった大乱戦 の中、隻眼隻手の剣士が一団を斬り伏せ、壺を奪い去ってしまう。この剣士こそ丹下左膳。丹下左馬之助のなれの果てであった。
　こけ猿の壺を奪い去られた柳生藩では、柳生源三郎（木村功）が壺を捜し歩くのだが・・・。