超人ロック『魔女の世紀』劇場版アニメ（ブルーレイ）

　聖悠紀のライフワーク『超人ロック』の劇場版アニメがついにブルーレイで甦る。
聖悠紀の『超人ロック』は、不死のエスパー・通称ロックの年代記で、現段階で西暦2049年から宇宙歴1380年、およそ1400年の人類の歴史が描かれている。1967年から今現在まで連綿と描き続けられている長寿漫画だ。
この映画版・超人ロックは、聖悠紀本人が作品慣習とキャラクターデザインに参加。漫画版をそのままアニメ化した完成度の高さを示している。原作には初期の傑作である『魔女の世紀』を採用。この『魔女の世紀』にはロックの長い戦いの中で数少ないエスパーでない同志であるリュウ・ヤマキが登場する。地球連邦史上もっとも若くして銀河連邦長官となったヤマキは、誰もが惚れるナイスガイ。少し鈍くさく恋に奥手な男だが、決断力と勇気、使命感に燃える男だ。ヒロインのジェシカも魅力的な女性だ。彼女の抗エスパー能力が悲劇と奇跡をもたらしていく。そしてコーネリア。ジェシカの指導教官でもある彼女は、レディ・カーンの千年王国思想に共鳴し、理想に胸を膨らませるのだが・・・。エスパーもただの人間も、共存できない人々が共に笑える・・・そんな理想を、ボクたちの中のロックも追い続けているのかもしれない・・・。