常磐津・其扇屋浮名恋風（吉田屋）/常磐津一巴太夫（ＣＤ）

　常磐津の名曲『其扇屋浮名恋風（吉田屋）』は、正月にも上演される、ハッピーエンドのお話を語っている。
　恋しい夕霧に逢うため扇屋に通い詰めた伊左衛門。勘当され、それでも夕霧を諦めきれず、這う這うの体で、大阪新町の吉田屋で夕霧と再会する。伊左衛門との再会を心待ちにしていた夕霧だが大病を患いつつも、客の相手をする毎日だった。夕霧が来るのが遅いといい、嫉妬と疲労で夕霧を責める伊左衛門だが、涙を流す夕霧に自らの非を詫びると、二人の再会を祝すようなプレゼントが届くのだった。
　人間国宝・常磐津一巴太夫の語りでお楽しみください。役44分収録（14箇所頭出し）