[時代小説・朗読] 新編忠臣蔵～吉川英治の赤穂義士伝～（ＣＤセット全２巻／分売可能・送料サービス）

余に名高い忠臣蔵、赤穂浪士四十七士伝を吉川英治流に再構成した『新編忠臣蔵』の朗読ＣＤ。当時の『忠臣蔵』小説は、歌舞伎や文楽の『仮名手本忠臣蔵』や講談などの影響が強く、なぜ浅野は吉良に斬りつけたのか、なぜ大石内蔵助は討入を決意したのか、など『忠臣蔵』の多くの謎を、忠義や恥を注ぐという一言で片づけるものも多かった。
　吉川英治は、浅野も吉良も大石も、四十七士も脱盟者も皆それぞれ普通の人間であったことを前提に物語を紡いだ。普通の人間が行き違いや感情の縺れで、普通と異なる行動をし、普通ではない事件に遭遇する。人間が織りなす物語が『新編忠臣蔵』なのだ。
華美流麗の元禄に、頑なまでに貫いた。
記憶はいずれ消ゆるとも　最後に残る武士の意地。
　『新編忠臣蔵』、朗読ＣＤにてお楽しみください。
著作権処理済商品です。

各巻　15,000円（税別／送料サービス）
画像横の選択欄からお好きな作品をお選びください。
上下巻同時購入の際は、数量欄に（２）とご入力ください。

新編忠臣蔵（上巻）

【原作】：吉川英治
元禄14年３月14日江戸城松の廊下。勅使饗応役を仰せつかった赤穂藩主・浅野内匠頭は、指南役・吉良上野介に遺恨ありとして斬りかかる。通常は両社成敗の習わしながら、激憤した将軍・徳川綱吉は浅野にお預けの田村邸庭先での即日切腹、お家改易を命じる。お家の一大事を告げる早飛脚が走り、筆頭家老・大石内蔵助は赤穂藩士の生活を鑑み、お家再興を諮る。しかし、事はうまく運ばず、永々無窮と思われた赤穂浪士の団結にも陰りが見え始める。（ＣＤ６枚組）
浅野内匠頭 ／ 赤穂早打帳 ／ 五日韋駄天記 ／ 赤蓼草紙 ／ 立つ鳥の記 ／ 米沢後詰 ／ 高田郡兵衛 ／ 山科普請 ／ 水調子夜船話

新編忠臣蔵（下巻）

【原作】：吉川英治
「臆病風邪はふと引き易いものだ。自身をよくよく見定めれば、卑怯、未練、愚痴、迷い、人間の持つあらゆる弱点はみな自分にもある事がわかる。」
脱盟者の続出に激昂する息子・大石主税を、大石内蔵助が諭す場面だ。人には人の都合があり人生がある。どの道を選ぶも自由と承知の上で、共に歩んでほしいと願う内蔵助。討入と云う大逆を犯さんとする以上、心のうちを漏らすわけにいかず苦悩する浪士たち。生活苦と不安に耐え、本願成就の日を迎える浪士たちの苦闘と歓喜を記録した『新編忠臣蔵』の完結巻。（ＣＤ６枚組）
京伏見廓細見 ／ 松坂町界隈 ／ 吉良殿長屋 ／ 元禄人間図絵 ／ 討入炬燵孫子 ／ 此一期・月雪花 ／ 吉良方義士 ／ 武士は泣くもの ／ 上杉不戦始末 ／ 泉岳寺炉辺話 ／ 細川家義士夜話