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《完全朗読CD》 生きる / 乙川優三郎(CD3枚組)

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《完全朗読CD》 生きる / 乙川優三郎(CD3枚組)の商品説明

 江戸時代の武士や庶民の人情を描く時代小説作家・乙川優三郎(近年は現代小説も執筆している)。語彙の豊富さ、表現の美しさで知られ、、各文学賞を総なめしている作家だ。庄司言えば、乙川優三郎が描く物語は総じて暗い設定が多い。本朗読CDに収録された『生きる』は直木賞を受賞した乙川優三郎の代表作だが、これは殉死=追い腹を禁止された武士の話である。森鴎外の『阿部一族』を彷彿させる設定だが、乙川優三郎の作品の美しさは、重苦しい、息が詰まるような物語ながら、最後にはなぜかホッとする結末が訪れることではないだろうか。決して物理的、客観的な幸せではなくとも、十分にそれは救われる、そういう作品が多い気が私はするのである。
 乙川優三郎が描きだす、武士の魂、ぜひ朗読CDにてお味わいください。


乙川優三郎 『生きる』 完全朗読CD

 大恩ある藩主・飛騨守が江戸で病に倒れたと聞き、石田又右衛門は殉死を決意する。関ヶ原で敗軍となつた父と自分を召し抱え、重く用いてもらった感謝はそうでもしないと、表すことはできそうになかった。しかし殉死は当時としては美しき仕来りなれど、藩としては藩主を失ったうえ、多くの老練卓抜の家来を失うことを意味する。寵臣である又右衛門は、筆頭家老・梶谷半左衛門より直々に追い腹禁止を申し渡され、誓いを交わすことになってしまう。
 飛騨守が亡くなると、追い腹禁止令が発布されたにも拘らず、多くの藩士が殉死をした。当時の世風はあっぱれ忠義の士とその死を悼み、賞賛する。一方で本来、殉死すべき大恩を受けた者がおめおめと生きながらえる姿には、嘲りと侮蔑を以て迎えた。石田又右衛門とその家族の苦悩はいかばかりか。自ら命を絶てば、遺族は罪を背負い、食い扶持を失い路頭に迷う。生きていればいたで死ぬことを期待される。嫌がらせを受けつつも、しっかり生きていこうとする又右衛門だが、やがて思わぬ出来事が起こるのだった…。


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