《昭和映画》二代目はクリスチャン / つかこうへい×志穂美悦子（ＤＶＤ）

志穂美悦子がコメディエンヌとしての魅力を見せつけた一作。原作＆脚本はつかこうへい。井筒和幸がメガホンをとった。
　つかこうへい作品らしく、泣くも笑うも怒るも悲しむも感情むき出しの人間ドラマが展開されるが、それだけではないのがつかこうへいでもある。
神だ、仁義だ、しきたりだ・・・そんな上っ面の奥底に潜む子分や仲間への熱き思い。
口には出さない、顔にも出さない。でもそこにこそ本当の彼女がいることを、ボクらは知っている。
　志穂美悦子人気絶頂期の大ヒット映画『二代目はクリスチャン』、ぜひご覧ください。

二代目はクリスチャン / つかこうへい×志穂美悦子

　聖サフラン教会のシスター・今日子（志穂美悦子）は、教会の経営やあずかっている孤児の養育で頭を悩ます日々を送っていた。そんなとき、今日子に思いを寄せる晴彦（岩城滉一）が、 父の死で天竜組二代目を継ぐことになる。晴彦の器量を軽く見た黒岩会の黒岩（室田日出夫）は天竜組の組員を大量に引き抜くと、天竜会の持つ神戸港の利権を奪い取ろうとする。。英二（北大路欣也）に思いを寄せる今日子だったが、二代目を継ぐ決意をした晴彦の必死のプロポーズに結婚を決意。結婚式後、晴彦の二代目襲名式を行うことに。
　ところが結婚式当日、晴彦に思いを寄せる百合（かたせ梨乃）に襲われ、今日子をかばった晴彦が刺殺されてしまう。百合は黒岩会に覚醒剤で薬漬けにされ、心神喪失状態になっていたのだ。危急存亡の中、今日子は晴彦の代わりに急遽、天竜組二代目を襲名することになるのだが…。

• 【監督】井筒和幸　【原作・脚本】つかこうへい
• 【その他】1985年作品（本編102分）／ カラー ／ 日本語字幕あり
• 【映像特典】劇場予告編