《朗読と絵本》 仏教の物語・仏典童話～パンタカ兄弟・けしの種・白い小鳥など10話（ＣＤ＋書籍）

消えない灯り
ナンダーの灯

ひもじくてひもじくてなにもかも投げやりな女乞食のナンダー。お釈迦さまが近くの森でお説教してくださっていると聞いても、そこに出向く気にはなりませんでした。けれどお釈迦さまが森を去られると聞き、やはり会いたい、せめて何か贈り物がしたいと考えました。そして・・・。　《賢愚経より》

けしの種
キサーゴータミーのお薬

サーバッティの町に亡くなった子供を抱いて、薬を探す若い母親がいました。息子の死を受け入れられない母親に、お釈迦さまは、けしの種を探してくるように伝えます。ただ一つ、今までに一度もお葬式を出してない家からもらってきなさい、と云うのですが・・・。　《法句経註釈より》

心のはかり
大臣の智慧

とある強国の王が隣の小国の妃に恋をした。３つの質問に答えられなければ、お妃と離縁し、自分の妻に差し出せという。しかし、小国では年寄りは役に立たないから山に捨てるよう布告しており、智慧と経験のある人がいなかった。困り果てていると、一人の大臣が進み出て、質問の答えを語るのだが・・・。日本昔ばなし『姥捨て山』の原作と言われる。　《雑宝蔵経より》

捧げもの
おじいさんのお布施

お布施の途中、貧しい老人にお布施を戴いた釈迦さまと阿難陀。その町では、お釈迦さま嫌いの大商人が、家来や出入り商人にお釈迦さまへのお布施をしないよう声をかけていました。一握りのお布施に感激するお釈迦さまをあるバラモン僧が嘲るのですが・・・。　《大智度論より》

白い小鳥
命はだれのもの？

美しい森の大きな菩提樹の下、美しい小鳥のさえずりで子供たちは遊ぶ手を止めました。なんてきれいな声でしょう。ところが突然、その小鳥の声がやみました。誰かが石で小鳥を叩き落としたのです。小鳥は誰のものか、子供たちの間で口喧嘩が始まるのですが・・・。　《本生経より》