[講談CD] 神田松之丞講談集～河竹黙阿弥『慶安太平記』＆『村井長庵』（ＣＤ）

　江戸から続く人気演芸・講談。近年はあまり聞かれなくなった講談を、 本来の講談の在り方を変えることなく、現代の若者にもわかりやすい表現と、物語の導入となる絶妙のマクラで 復活させようとする人気講談師・神田松之丞の講談アルバム。今回は江戸の名戯曲家・河竹黙阿弥の作品２作から３席を収録している。
『慶安太平記』は、柴田錬三郎の『徳川太平記』でも描かれた由比正雪が主人公。幕府転覆をはかる由比正雪の波乱に満ちた生涯を描く。 魅力あふれる悪人を描か去れば天下随一の河竹黙阿弥の全19席から、7席目『宇都谷峠』と8席目の『箱根の惨劇』を収録。2000両もの金子を京都の総本山知恩院に届けるよう命を受けた緑山増上寺の坊主・伝達。 往復10日の旅に出発するが、その旅の途中でさまざまな事件に遭遇することになる。由比正雪との出会いを痛快かつユーモラスに描く娯楽講談。
3席目は歌舞伎の『勧善懲悪覗機関』で知られる『村井長庵』全12席から、3席目『雨夜の裏田圃』を収録。名奉行・大岡越前守に、金のためだけに人を殺す八つ裂きにしてもあまりある、といわしめた大悪党の物語である。 歴代の講談家に勝るとも劣らない、現代の日本人のための講談、神田松之丞の講談をぜひお楽しみください。

神田松之丞講談集　収録講談一覧

• 慶安太平記～宇都谷峠～　【講談】：神田松之丞
• 慶安太平記～箱根の惨劇～　【講談】：神田松之丞
• 村井長庵～雨夜の裏田圃～　【講談】：神田松之丞
• 神田松之丞の講談CD解説　【講談】：神田松之丞