朗読・百物語 / 岡本綺堂（ＣＤ）

『百物語』というと、怪談百物語を思いつくのだが、本作はそうではない。『百物語』をしようと集まった若侍たちが遭遇した不思議奇怪な物語を、『半七捕物帳』で知られる人気作家・岡本綺堂が綴った一作。
淡々と、かつピリリと心に棘さす、辛みの利いた一作。忙しい仕事の合間にどうぞ。朗読は中垣巧巳。全15分収録。

朗読・百物語 / 岡本綺堂　あらすじ

　ある大雨の夜、とある大名の城内でおこった出来事。若侍が夜詰めをしていたところ、先輩株の中原某が「こういう夜には怪談噺・百物語をするにかぎる」と言い出し、ルールを決め、準備をし、百物語をはじめることになった。百人も集められないので、一人が２～３話、話すことになった。83人目、３話目を話し終わった中原は、手慣れた様子で、ルールに決められたように行燈の灯を消そうと廊下に出たのだが、そこで彼はげにも奇妙なものを目にするのだが・・・