講談・忠臣蔵義士銘々伝～中山安兵衛婿入り、殿中刃傷田村邸切腹（ＣＤ）

　主君・浅野内匠頭の恨みをはらさんと四十七人の赤穂浪士が、吉良上野介邸に討ち入る、これが『忠臣蔵』の本筋である。 しかし実際には四十七名の浪士それぞれに、彼らの家族や友人、吉良に縁づく人々にもそれぞれの人生があり、物語がある。『忠臣蔵銘々伝』は、 話の大筋ではあまり触れられない忠臣蔵に関わった人々の物語だ。
　今回は、赤穂四十七士随一の剣豪・堀部安兵衛の物語を五代目・宝井馬琴が、物語の発端となった浅野内匠頭の有名な辞世の歌 「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」が遺された田村邸での物語を六代目・一龍斎貞丈が語っている。

講談・忠臣蔵義士銘々伝　収録内容

• 講談　堀部安兵衛婿入り　 『忠臣蔵義士銘々伝』より

  【 五代目・宝井馬琴 】 　高田馬場の仇討で名を挙げた剣豪・中山安兵衛。赤穂藩士・堀部弥兵衛はぜひともこの安兵衛を婿にし、家を継がせたいと乗り込むのだが・・・。

• 講談　殿中刃傷田村邸切腹　『忠臣蔵義士銘々伝』より

  【 六代目・一龍斎貞丈 】　度重なる奸計に耐えかね、饗応指南役・吉良上野介に凶行に及んだ赤穂藩主・浅野内匠頭。幽閉された田村右京太夫の館にて切腹を命じられる。