京都西陣特有の糸で出来た、等身大の人形があった事を知っていられるでしょうか?

文化や芸術というものは、存属していくには大変な努力と費用がかかります。

ここでいう「造りもの」という糸人形も、いつのまにかその姿を無くしました、、、、、、、、。

背景や場面を機道具(はたどうぐ)や日常家庭の道具で

彩り、町屋の「べんがら格子」をはずし、

表の間に展示する事によって、西陣の町屋の中に溶け込み、

家全体が一つの芸術となるものでした。

西陣独自の素材(仕事)+日常生活で使う小道具(生活)が

一体となり、笹屋町の人々の連帯感により、初めて出来上がる

芸術でした。

題材は、毎年変え、歌舞伎の十八番や、浄瑠璃などの演目が

多かったのですが、特にこだわりは無く、その時々の風俗や

テレビのアニメのヒーローまでも題材にする柔軟性がありました。

西陣の「笹屋町三丁目」、「笹屋町二丁目」の各家に

毎年8/22〜23日の「地蔵盆」の時に展示されました。

その起源は、

明治八年、京都の町に疫病が蔓延し、病気退散を祈願して

地蔵盆の時に製作されたところ、疫病が治まり、

その後もお礼として、毎年製作されたのが始まりです。

昭和十二年から二十五年まで、戦争で中断されましたが、

昭和二十六年に復活され、四十三年まで続きました。

全盛時は、約十体の人形が展示され、延べ集客人数も

二日間で五万人に達しました。

私はかろうじて小学生の時に見たのですが、毎年「何」がでる

か地蔵盆を楽しみにしていたのを覚えています。


しかし、諸般の事情と、時代の流れにより、昭和四十三年に中止され、

現代では姿、形を実物で見ることができなくなりました。。

無くなった原因は、ちゃんとした「保存会」が無かった事や毎年題材を変えていたのが

逆にはたらき、作った後は解体し残さないので、実体が無い事。

上とつながりますが、毎年作らなければならない資金の問題。

織物の近代化により、背景等に使っていた織物の道具が無くなっていった事。

生活が変わり、家庭の道具も、昔の物が手に入らなくなった事。

後継者に伝えるマニュアル等が無かった事。

西陣自体の産業の衰退など、、、色々ありますが、現在も復活を願う声が、数多く集まっています。

このすばらしい西陣特有の文化を、このまま無くして

しまっていいのか、、、、、。

私の所属しております「西陣千本商店街」は

今年、ぜひとも「造りもの」の復活をしようと、

頑張っています。

製作にかかわった方々も、お亡くなりになられたり、

ご高齢であったりして、

この機を逃すと、恐らく復活できない、、、、

そういう思いが商店街幹部を

動かし、いま機運が高まってきています!

本年は「造りもの」復活に邁進する所存ですので、

皆様の御理解と御協力よろしくお願いいたします。

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造りもの(糸人形)2004オリジナルカレンダーは、
多数のご応募ありがとうございました。

来年度は別企画にて準備中です。お楽しみにお待ち下さい。

〒602-8453

京都市上京区千本通笹屋町上る笹屋町三丁目640

西川松   五十嵐 隆和

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