いよいよ LINUX

山下頼俊(京都織物小売協同組合


★Linuxの昨今(2002年の現状)★

 電話の音声回線から、データ回線への移行は、ネットワークを中心とする大きな流れを作ろうとしています。

 Linuxも一時ほど派手ではないですが、時代の要請に応えるべく着実に進歩しています。

 ネットワークを通して各種のサービスを提供するサーバーでは、さらに広く使われ、ホームページをサービスするWEBサーバーだけでなく、基幹業務関連にも、利用され始めています。

 CPUを複数個使う業務用大規模コンピュータシステム向きには、そういった製品を作る企業が、Linuxを改良するプログラムのコードを提供するなどして貢献しています。

 また、一般の人が使うデスクトップ環境でも、マイクロソフトオフィス互換のソフトウェアーが仕上がって来て十分に使用可能になってきています。

 このような流れを受けて、比較的Linuxに対応が遅いと思われていたある大手IT企業でも、2003年中に、1万人単位のSEをLinuxにシフトするという報道もありました。

 こうして着々と、使われてきているLinuxですが、見落としてならない重要な点は、オープンソースであるということです。
★Linuxとオープンソースの関係★
  Linuxというのは、カーネル(核と名なるプログラム)だけであり、いろいろな周辺のソフトがなければ使えません。そうした、周辺のソフトを誰もが制限なく使えるようにしているのがGNUの一連のオープンソフトです。

 GNUというのは、リチャードストールマン氏が中心となって、無料で良質なプログラムを誰もが利用できるようにしようとしている団体で、こうしたオープンソフトの土壌があればこそLinuxが飛躍的に発展してこれたといえるのです。 

 DebianGNULinuxというディストリビューションもあるくらいにGNUとLinuxはよい関係にあるといえます。

 オープンソースソフトは普通GPLに則って配布されていますが、GPL(General Public Licence)というのは、オープンソースのプログラムが配布される際に適用されるライセンスで、自由に使えるオープンソフトが、いつのまにか自由に使えなくなるのを防ぐ目的で作成されたものです。

 中国では、いち早く、政府がオープンソースを採用しました。

 韓国では、Linuxで動作するマイクロソフトオフィス互換のソフトが製造販売されて使用されているのです。

 日本政府でも、総務省がOSの選択に入りオープンソースの調査研究に予算を付けましたが、これに対してマイクロソフトも、政府・大学向けにOSのソースコードを一部開示し、また、次世代を目指す「.net」のコードについても、開示し始めています。

 MACーOS Xの元になっているFreeBSDでは、直接にコードを提供されてすぐに使えるのですが、Linuxに対してはまだ、直接には開示していません。が、サードパーティー(協力企業)の移植によって利用は出来るようです。

 経済産業省は、一歩進み産業技術総合研究所から1CDでブートするものを発表し、Linuxを日本語で手軽に試せる環境を提供しているので、試してみたい方はどうぞ。

 日本医師会では、Linux上でレセプトシステムを独自に開発し、オープンソフトにするという実に注目すべき大規模なプロジェクトが進行しているのです。

 Linuxの凄さ、その信頼性は、現在の状態が最高なのだからではなく、オープンソースに裏打ちされ、今後ずっとOSとしての最高レベルを維持できると予測されている事なのです。

 PCよりもコストにシビアーと思われるデジタル家電でも、国内外の有力メーカーが、OSにLinuxを採用するという報道もなされましたが、これなども、今後の国際競争を考えれば、必然の流れと思われます。

 ISV(Independent Software Vendor)である独立系のオラクルなどは、サーバー向けのデータベースシステムをLinuxにも対応させています。

 Linuxのデスクトップ環境が整備されてくると、今後は、個人用PCをターゲットにしている他のISVの優秀なソフトをLinuxで使用できるようになると思われます。

 Linux等を使っていた学生さんが、就職と同時にWinxxに乗り換える必要性もなくなるかもしれないということです。
 実際に個人がPCを選ぶ時にも、Winxxにしますか? xxLinuxにしますか?と聞かれるのもそう遠くないと思われます。

 現に小型のPDA分野では、MicrosoftOffice互換のソフトをバンドルしたLinuxOSの搭載と記載されたものが既に発売されています。

 このように、インターネットを利用して、世界中の共同作業により仕上がったOSが世界中で共通のインフラとして利用されつつあるのです。

 このようなオープンソフトウェアーの成功は、期待されたものではありますが、インターネットの最も大きな効用だと考えられます。紆余曲折はあっても、世界が共通の認識に立てる可能性を示したということでしょう。
★Linuxの配布形態(使ってみようと思われた方へ)★
 LinuxOSとその周辺のソフトを合わせて各種のディストリビューションがあり、一般には、それにさらに商用のソフトを合わせて市販されています。

 ディストリビューションは、主にパッケージの管理方法によって、大きく3つに分けられます。

 つめは、関連ソフトをそのまま圧縮アーカイブにしたスラックウェーアー型で国内ではPlamoLinuxがあって、構造がシンプルでわかりやすい利点から、マニア・学習者向けとして人気があり、これは、旧PC98シリーズ(NEC)にも対応しています。

 つめは、RPMパッケージ管理で、企業向けのレッドハット型のもので、RedHatLinux、TurboLinux、VineLinux、MiracleLinux等があり、おそらく企業向けには、一番利用されていると思われます。

 つめは、パッケージ管理の性能は高いが、手間が掛かるといわれたデビアン型で、DebianGNULinux,StormLinux等があります。Debian上で動作するアプリケーションソフトは、何千種類もあります。

 DebianGNULinuxとPlamoLinux以外は、企業の配布なので、無料のFTP版以外に商用のソフトバンドルや有料サポートのバージョンもあり、企業の利用にも安心です。

 サッカーではないですが、もちろんそれぞれに、強力なサポーターがインターネット上に多く居てどのディストリビューションでも安心してLinuxを利用できます。
NO 076 『Linuxのすすめ』 もご覧下さい

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