おもちゃと野球!?

   玩具業界は一度ヒットすると、この不況下でも飛ぶように物が売れます。
   他の業界に羨ましがられるほど売れます。
   逆にヒットしないと、たとえ処分価格にしてもなかなか売れません。
   各メーカーはヒット商品を発掘しようと様々なアイデアを盛り込んだおもちゃを開発し、
   アニメ化したりニュースに取り上げてもらったりして必死に売り込みを繰り広げます。
   しかしそこまでしても、実際にヒットする商品はほんの一握りです。
   売れないと、メーカーやわれわれ販売店に不良在庫として残りますが、一度ヒットすると
   それを帳消しにするぐらい売れます。
   (実際に倒産しかかっていたメーカーがヒットを出して一気に黒字化しています)。

   つまりはこの業界はハイリスク・ハイリターンな業界なのです。
   実情は決して羨ましがられるような楽園のような業界ではありません・・・。
   そこで現代のヒット商品に共通する条件を結果論として分析してみたところ、野球に
   似ているなという訳で無理やりこじ付けでご説明いたします。

 ≪TV・雑誌等のマスメディアで取り上げられる≫
  アニメ化されたり、時代をリードする有名人が持っていたりする。
  最近でアニメ化されてヒットしたといえばベイブレードです。
  アニメ化される遥か前に発売されていましたがまったく売れず、
  半額処分でもする勢いでしたがアニメ化したとたんいまだに続く爆発的ヒットに・・・。
  遊戯王も然りです。
  有名人が持っていたというので記憶に新しいところではやはり「たまごっち」でしょう。
  特に大々的に宣伝していたわけでもないのに安室奈美恵が番組でたまごっちについて
  語ったところ、それがきっかけとなり、そこからさらに口コミで広がり大ヒットしました。
  言うなれば起爆剤的要素です。
≪ほんの一瞬しかない時代の波にうまく乗る≫
  これをいっちゃおしまいですがこれがあるから狙ってもヒットがなかなか
  でないんです
。上記に通じます。ホントに日々おもちゃと接しているわれわれの
  感覚では、ほんの1,2週間場合によっては2,3日違っただけでヒットしたり
  しなかったりします。
  うまくタイミングが合えば何でこんなもん売れるねん!て商品が売れたりします。
  これはなかなか説明しにくい感覚です。
 ≪商品の基本コンセプトがしっかりしている≫
  やはり最終的にたとえヒットしたとしても商品の基本コンセプトがしっかりしていないと
  ヒットも持続しません。逆にいくらコンセプトがしっかりしていても大衆への認知活動を
  怠ったりタイミングを外すとなかなかヒットしません。
  ベイブレード自体も非常に単純ですが実際にやると改造もできますし、見た目にもスリリング
  で大人でもはまります。でも元はただのベーゴマやん、って思われるかもしれませんが、
  時代に合わせて様々な工夫がなされております。
  (TVでやってましたがコマの軸だけでも試作品でコンマミリ単位で実験しているそうです)。
  似た例としましてタミヤのミニ四駆が挙げられます。
  遊戯王も数学的な観点で緻密に計算されており絶妙なゲームバランスが設定されて
  います。アニメ自体もすぐれており原作者の高橋和希氏も遊戯王のおかげで一気に
  日本の長者番付の1位になりました。
  たまごっちはあの小さな本体の中でペットを飼育できるという当時としては画期的
  なアイデアもさることながら、飼う人によって様々な育ち方をし、非常に奥行きが
  あって飽きさせることのない技術的な完成度の高さがうかがえます。
  他にも様々な要因があるのですが、これらの要素はヒット商品の大きな比重を占め
  ております。
  さてなぜこれが野球選手にたとえられるかというと、上から順番に、まずメディア
  に対する認知活動は監督への自己アピールでしょう。どれほど潜在的能力を持って
  いても監督に認めてもらえないとペナントレースの打席に立てません。
  さて監督に認められていざ打席に立ちました。でも投げられた球を適当に振ってい
  ても球は前に飛びませんしバットにさえ当てることさえできないかもしれません。
  でもバットの芯を捉えてタイミングがばっちり合えば球はものの見事に飛んで行き
  ヒットやホームランが打てます。つまり時代のタイミングにうまく乗ると商品が
  ヒットします。
  
  しかし実際のところヒットやホームランもまぐれで打てることはよくあります。
  でもやっぱりペナントレースの最後まで好成績を残すにはシーズン前のキャンプ
  やオープン戦でしっかりとトレーニングをして、基礎体力や筋力を身につけて
  おかないと最後まで持続してヒットやホームランを打ち続けることができません。
  つまり商品を発売するまでにしっかりと時間をかけてコンセプトを練って商品の
  内容を高めておかなくてはいけません。
これらの事を念頭において主なおもちゃメーカーを分析してみました≫
[バンダイ]
  例えるならジャイアンツ。ウルトラマン・仮面ライダー・レンジャー系のヒーロー
  物の大物クリーンナップを筆頭にガンダム・超合金等の怖いバッターが控えてい
  る。この強力布陣を背景に売上を確保し、一方でヒットを虎視眈々と狙うまさに隙
  のない王者にふさわしいチーム。現在まで培ってきたキャラクターを育てるプロ
  モーター的ノウハウは天下一品。

[トミー]
  こちらは横浜ベイスターズ。プラレール・トミカ等の定番商品をメインにゾイドや
  ポケモン等のアニメキャラクターが脇を固める。しかしそれぞれで見るとやや迫力
  に欠ける打線が心配。打線の補強が緊急の課題か。

[タカラ]
  まさしく今の阪神タイガース!!ノリにノってます!!ベイブレード、デジキュー
  Eカラと立て続けにヒット。挙句の果てには一人乗りの自動車まで作る事に!
  波に乗ってるメーカーは強い!一時はほんとにつぶれかかっていたのですが一気に
  立ち直りました。この業界の怖いところです。社長が代わって会社の雰囲気も
  がらっと変わったそうですが本当の実力はこれから・・・?
  以上かなりこじ付けな感も否めませんが、これからはこういった観点で玩具業界を
  見るとまた違った面が見えてきて面白いかも知れません
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