変わりゆくつけもの事情


これを読むと京漬物が食べたくなってくる!

 
以前は、「つけもの」というと、食卓の脇役的存在であり、粗食=(つけものと御飯)というのが、代表的な位置付けであったように思います。

ところが、いまや「京つけもの」といいますと、高級食品であり、食卓の主役的存在、さらには、芸術作品と言っても過言ではないものも多くあります。

そこで私ども漬物屋から観て、現在のつけもの事情について、少々主観的ではありますが、下記に述べたいと思います。


変わりゆく嗜好

「ぬか漬(どぼ漬)」<「あさ漬」


昔からつけものに代表されるものとして、「ぬか漬」があります。お茶漬けや白御飯には、茄子、胡瓜、白菜、大根、かぶら等の「ぬか漬」が非常に相性が良く美味しく頂けます。ぬかの風味とちょっとした酸味がたまりません。

ただ、近年、お客様の嗜好として「浅漬」を好まれる方が多く、店頭の商品も、以前に比べ「浅漬」中心になりました。
「浅漬」にも昆布漬、塩漬、しょうゆ漬、酢漬等いろいろありますが、各店でいろいろと工夫をこらし、バリエーションも豊富で、見た目にも美しく、つけもの独特の匂いも少なく、あっさりとした味が好まれている様です。

しかし、最近はマスコミで、「ぬか」や発酵食品が身体に良いと取上げられ、健康ブームにのり「ぬか漬」が見直されています。


変わりゆく食し方
「お茶漬」<「おつまみ」「サラダ感覚」


先にも述べましたが、漬物の代表的な食べ方として、「お茶漬け」があります。

肉料理や魚料理の後には、お漬物でさらさらがたまりません。
しかし、このところお酒の肴として、お漬物盛り合わせに利用されます。それは京都らしく彩よく、そして上品にまさに京料理のごとく楽しむことができます。
また、塩控え目のため、サラダ感覚でお召し上がり頂けるお漬物が多くあります。

そういう意味でも、今や京漬物は、食卓の中心となっています。


変わりゆく素材

「オーソドックス+α」 「オールベジタブル」


胡瓜、なす、白菜、大根、蕪等は一般的な漬物になる野菜ですが、最近は、味はもちろんのこと、これにひと工夫加えて独自性を出さなければ、お客様の満足を得ることができません。

胡瓜なら生姜を入れたり、みょうがを添えたり、また大根としそを漬け込んだりします。それに加えて、今ではどんな野菜でもつけものに変身しています。
例えば、長芋にわさび風味を効かした漬物やセロリやメロン、パンプキンなどの野菜を漬けた漬物も出来あがっています。


変わりゆく使途
「自宅使い」<「御進物」

 
 これは、京漬物に関して言えることだと思いますが、家用に買われるよりも、進物として買われる場合が多くなりました。
お歳暮、お中元はもとより、ちょっとした手土産やお返し、また内祝いや粗供養など慶弔品としてもよくご注文頂きます。

これも、京都=京漬物が浸透しているおかげであり、京漬物は、どなたにでも喜んで頂けるものであるということの表われだと思います。

いろいろと書きましたが、いずれにせよお漬物は、京都を代表する産物であり、かつ、御飯を主食とする日本人の食卓には欠かすことのできない逸品であることには間違いがないと思います。
当店ホームページもご覧下さい。
京つけもの 新町三宅
担当 三宅秀治
〒603-8173京都市北区小山下初音町35
TEL 075−492−2938 
FAX 075−493−8173
E-mail:ZVK06736@nifty.ne.jp
http://www.kyoto-wel.com/shop/S81274/index.html