つげぐし Q&A

Q1 このつげぐしは何からできていますか?
つげぐしはつげという木からできています。
つげは、はんこや、そろばんの玉、将棋のこま、昔は象牙の代用品として、ピアノの白鍵に使われた事もあります。

特に鹿児島で生産される『さつまつげ』は、つげの中でも特に硬く粘りもあり、加工しやすい木として珍重されてきました。
写真の櫛は、仕上げ用に使う『セット櫛』というものです。

柄(手で持つところ)と、歯(とかす所)の部分が貼り合わせてあり、2つの木から作られておりますが、「この型で1つの木から作られたくしがないか?」とよく質問されます。

木材には、木目というものがあり、強度的に縦方向に強ければ横方向に弱いという特性があります。

ベニヤ板は、この木材の弱点をカバーする為に、横方向に縦方向を貼り合わせ、両方向に強い合板に加工された木材です。

同じ構造で作られた物が、このセット櫛で、丈夫な櫛を作るためにわざと木目方向を、直角になるよう貼り合わせて作ったものです。

木の櫛すべてに共通の注意点として、特にこの櫛は接着剤でつないであるので、水やお湯で洗うとよくありません。水で洗うと、櫛がそったり、割れたりする原因となります。

Q2 ではつげぐしは汚れたらどうすればいいのですか?

決して洗剤などでジャブジャブ洗ってはいけません。

写真のようにビニール袋に櫛を入れ、その中に椿油(オリーブ油でも可)を櫛全体にいきわたるよう、流し込みます。

そのまま、一晩おき、翌朝取り出して、ティッシュ等で油をふき取って使用します。

写真の様につなぎ目の無い、かまぼこ型の櫛なら、2〜3日油につけっぱなしでもかまいませんし、そのほうがよく油がしみ込み汚れが付着しにくくなります。


このような油付けを、2〜3ヶ月に1度くらいの頻度で行うと、汚れもつきにくいし、つげぐしのつやもだんだん良くなってまいります。


それでも汚れてしまった場合は、油付けをしてティッシュ等で拭く前に、使い古しの歯ブラシで歯の間をこすると、ある程度汚れを落とす事ができます。

弊店では歯ブラシの代わりに使える、綿糸製のオリジナル『櫛クリ−ナー』を販売しております。
Q3 櫛の歯の間隔はどのように選べばよいか?

櫛の歯は、上の櫛のように細かいほうが見た感じが綺麗なので、細かい歯の物を選ぶ方がおられますが、実際使うには下の櫛のように少し荒めの櫛で、何回も髪をとかすほうが、頭皮のためにはいいといわれています。

特に女性で髪の多い方、髪の長い方、パーマをかけている方が細かい歯の櫛を使うと髪にも櫛のためにもよくありません。

一番よいのは最初にとかすブラシ代わりの荒目の櫛、仕上げ用の少し細かい櫛と複数の櫛を使うのがベストといえます。

特に最初に紹介しました、セット櫛はだいたい細かい歯が多く仕上げ用の櫛です。


またつげの櫛でとかす時の注意点は、櫛の歯と同じ方向に木目が通っているので、櫛の端を握るように持たないで人差し指で、全体に添えて櫛全体に力がかかるように持って、櫛を使うと折れにくく長い間使う事ができます。
Q4 使い古して折れた櫛は、なんだかそのままごみ箱に捨てにくいのですが…

なかなかよいタイミングの質問ですね。
京都では毎年9月の第4月曜日に櫛まつりが行われています。

今年も9月24日(月)に第41回の櫛まつりが、東山区の東山安井にある安井金比羅宮で行われます。
(昔は、くしにちなんで9月4日に行われていました)

当日は、13時から櫛供養の式典、その後14時より時代風俗行列があります。
使い古した櫛、折れた櫛に感謝を込めて櫛供養が行われますので、供養される櫛がございましたら境内の受付まで、ご遠慮なくご持参ください。

櫛供養の式典後に、地髪で結い上げた伝統の髪型 及び風俗衣装の解説がされた後、祇園界隈を練り歩きます。
珍しいお祭りなので、アマチュアカメラマンなども多く毎年賑わっています。

詳しい事、お問い合わせは下記までお願いします
 櫛まつり実行委員会事務局  п@075−551−0127
京都市 東山区大和大路通 古門前下ル (美容室 エメラルド内)

当店ホームページもご覧下さい。

京都市下京区四条通寺町東入る13
京都 十三や 
竹内  委久子
TEL:075(211)0498
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