『花は野にあるように』


はじめに・・・
 私自身が山野草の魅力に取りつかれ、また、当店でも扱っておりますので、そのこ とについてお話したいと思います。本題に入る前に、この文章はいろんな書物を複合 し、
自己解釈して書いております事を、お断り申し上げておきます。
    最近は、花を贈る機会がかなり増えてきています。  冠婚葬祭はもちろん、家族や友 人の誕生日、母の日、結婚記念日、卒業式、入学式、展覧会、 コンサート、ホワイ トデーあげればキリがないほどあります。  日本も 花文化の水準が高くなってきていることが伺われます。 花をもらって嫌がる人はいないと思いますが、用途に合わせた花、TPOにはやはり気をつけたいものです。

お見舞用(病気の方の気持ちになって選ぶことが大切です。) 気持ちが明るくなるように、花がだんだん咲いていくもので、散りにくい花にします。色は、心が落ち着く淡い色のものを。華やかな赤色を持っていくのはタブー。赤い血の色につながると嫌う人もおられます。 最近は先方に花瓶がない場合を考えて、アレンジメントを贈る人も多いようです。

      お花の本数は?(贈られる相手の心に合わせること。) お見舞用に限らず、花を贈るときに注意したいことに、本数があります。 どうしても避けたいのは4本、9本、4は死、9は苦を意味するからです。お祝いの花、慰めの花 ・・・ どんな場合でも、あくまでも贈られる相手の心に合わせること。また相手の年齢や性別を考慮したり、 さりげなく相手の好きな花を加えることも大切です。 自分で花を選ばないときは、花屋さんに用途、相手の年齢、性別、地位、人柄などを伝えておきましょう。   
茶の湯における花の扱いとしては「花は野にあるように」と利休の言葉にありますが、これは野に生えている自然の花をそこなわないように扱わなければならないとの教えで、人が判断して、人の手を加えることによって、より自然に美しさを引き出すことを簡素に示した言葉です。
     又、茶の湯の始祖と言われる村田珠光は「野山に生る草木の体を学びて」と野山の自然の摂理を学ぶとあります。このように山野草と茶花は切っても切れない関係だと私は思います。茶の湯における花は何も珍花を使うのではなく、裏庭に咲き始めた花でいいとありますが、ただ茶の湯と関連して、『匂いの強い花』、又お客様をもてなす意味において『トゲのある花』は出来る限りさけるとあります。 
                              花は自然の恵み
                               実朝ゆり
現在では自然破壊がすすんで、昔はすぐそこの野山や裏庭に咲いていた花も珍花になっており、山野草の素朴さが昨今の人気がある要素になっておるように思います。  私の知り合いが畑で作る花では満足せず、奈良県の吉野の山中まで採取しに行きます。根っこから取るのではなくそっと花だけ切り、すぐに水に浸けて持ち帰る。 ・・・皆さん自然を大切にしましょう。  
京都府花商協同組合
事務局