針の歴史は古く、旧石器時代の遺物の中に骨や角でできた針が発見されている。

 時代と共に材質は金属製のものが使われてきた。現在の針は中国で生まれ、ヨーロッパから朝鮮を通じてわが国へやってきたと伝えられている。

 日本では古事記の中に針を刺して縫ったという記載がある。以来、平安時代・江戸時代を経て現在の針が出来上がってくる。
 針のイメージは「針の山」「針を呑む」といった具合に鋭く尖った物を想像されているが、縫い針の先端は心持ち切って丸味がつけられてある事はご存知無い方が多いと思われます。
 
 布を超拡大して見ると繊維と繊維の井桁が見えますが、まったく尖った針であれば井桁の縦と横との繊維の重なりの中に入り込み、堅く縫いにくく、従って仕上がりも悪くなる。

 先をとばし角度をつけた針は井桁の繊維の中を無意識に這いくぐって布を縫って行く、そのように良く考えて作られている。

 ちょうど鯨をとる銛もその先端を切ったほうが良く突き刺さるのと同じで、弾丸にしても先が丸味が無いとまっすぐに目標に向かって飛んでゆかず、弾が標的にあたらないということです。
 針に感謝する針供養の事ですが、京では12月8日、関東では2月8日に祭礼が行われます。

 近年では魚の供養や刃物供養などの供養行事がありますが、針供養はわが国最古の供養でコンニャクや豆腐などのやわらかいものに縫い針を刺し、日頃の針に感謝し、技芸の上達を祈り針をなぐさめるのである。

 しかし現在では不要針や折れ針に注意し、危険の無いように考えた生活の知恵とみられている。
 昔は針の徳を説き、針を粗末に扱ったら地獄に落ちると女性を脅し銭を取っていた宗教家もいたといわれている。

 このように悪人もいれば秀吉のように幼少のころ針を行商して立身出世をした人もいます。
 



 以上のように小さな針にも色々と工夫が施され人々の生活を助けてきたものです。
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