羽毛ふとんと雁鴨(ガンカモ)

羽毛ふとんの中身は何?
羽毛ふとんをお使いの方も多いと思いますが、羽毛ふとんの中には一体何が入っているのでしょう。

 一般的な羽毛ふとんの中に入っている羽毛は水鳥のものが使われています。
水鳥というのは生物学的な言い方ではガンやカモの仲間(ガンカモ目ガンカモ科)に属する鳥のことです。

現代の羽毛ふとんというものは欧米で始まったものですが、このふとんにガンやカモの羽根が用いられている一番大きな理由は、欧米人が食用の家禽としてこれらの鳥を大量に飼育しており、大量の羽根を簡単に入手できたことによっています。

 そういう訳で、羽毛ふとんに用いられる羽根は主としてカモ類(あひる)とガン類(がちょう)のものが使用されています。「あひる」は日本でも普通に見られるマガモを家禽化したものです。ところが「がちょう」はヨーロッパと中国では元になったガンの種類が異なり、ヨーロッパではハイイロガン、中国ではサカツラガンと別の種類を家禽化したものです。

羽毛ふとんで使用される羽毛の色は主として白色が多いのですがこれは私たちが一般的には色付き(褐色や灰色のもの)より白色を好むことに由来しています。

ただ、本来野生である色付きのものから劣性である白色のものを固定するのには何世代にも渡って飼うことが必要でした。白色が何故劣性なのか、自然界では白色のものは天敵に襲われやすいのです。特に抱卵中の雌は外敵に対して無防備になることが多いので野生では色付きのものが多いのです。
ダウンとフェザー
一羽のあひる(ダック)やがちょう(グース)から採取された羽根の全てが羽毛ふとんに使用できるわけではありません。羽毛ふとんに入れられているのはダウン(胸毛の綿毛)とスモールフェザーの2種で商品の品質表示のタグに比率が表示されています。

ダウンは水鳥の胸の部分の羽根の内側にある軸の無い綿毛のことです。スモールフェザーは翼にあるような大きな羽根ではなく小さくて(2-3cm)軸が分かる羽根のことを言います。ダウンが多いとふとんが柔らかくかさ高になり、フェザーが多いとガサガサになりふとんの外側から触っても軸が判ります。

ダウンが50%以上のものは羽毛(うもう)ふとん、スモールフェザーが50%以上のものは羽根(はね)ふとんと区別しています。
羽毛の良し悪し
羽毛の良し悪しはお茶の良し悪しに良く似ています。

「がちょう(グース)」か「あひる(ダック)」かに始まり、どんな産地のものか、羽毛を採取する時期、水鳥の飼育期間、手摘みか機械摘みか、羽毛の洗浄方法、衛生加工の有無などがポイントです。

これらの組み合わせによって羽毛の価値はほぼ決められています。もちろん丁寧に飼育された水鳥と採取する時の適切な処理により羽毛の良し悪しが変わります。

羽毛ふとんの良し悪し
今度は羽毛ふとんの良し悪しを考えてみましょう。

羽毛の種類が確定したら、ふとんに使う側地の組成、側地のしなやかさ、側地に施されたダウンプルーフ加工の種類、仕立ての方法などでも羽毛ふとんの良し悪しが決められます。また、私たちが使用する時に不快な臭いがしたり、使用感の悪いものは商品としては粗悪になります。

実際に商品を購入される時は上記のことを念頭に店にお尋ね下さい。良心的で丁寧な説明があると思います。
それにアフターケアについてもアドバイスされると思います。


京のガンカモ
これまで羽毛ふとんと水鳥について書きましたが、京都市内にも(ガンこそいませんが)カモ類を見ることができるポイントがあります。

私たちはバードウォチングが好きで、冬はガンやカモをよく見に行きます。特に狩猟の行われない鴨川や桂川、深泥池などで多くをみることができ身近な鳥たちです。
その種類はマガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、、オシドリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサなど多種にわたります。



京都はその点では大変自然に恵まれた都会だと私は思います。
種類やオスメスの見分けもバードウォッチャーの楽しみの一つですが、その行動にも面白いものが多くあります。
カモたちの姿を見ているとオスがメスに求愛行動をしたり、メスをめぐってオス同士が喧嘩をしたり、メス同士もあります。もちろん餌を採るもの、水浴びをするもの、昼寝をしているものといろいろな姿を見られて、なかなか楽しいものです。

いつの日か、京都にお越しの節は京都のそのような所もご覧になって下さい。


当店ホームページもご覧下さい。

Handmade Futonshop Horio      Takayuki Horio
京の手作りふとん 堀尾ふとん店     堀尾岳行
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