メールマガジン購読会員様だけにお送りする「京の隠れ名所」シリーズ第弐八弾




「あの世」と「この世」の接続点

臨済宗建仁寺派・大椿山
六道珍皇寺
(ろくどうちんのうじ)

も終わりに近づく頃
現世では盂蘭盆会と呼ばれる儀式が行われます。

先祖の霊をこの期間だけお迎えし、特に京都においては8月16日の大文字・五山の送り火にて終了と為すものであります。

ここ『六道珍皇寺』では毎年8月7日〜10日、先祖の霊をお迎えする、いわゆる『六道まいり』が営まれます。

平安時代には葬送地・鳥辺山の入口に位置することから、あの世に通じる処であるとされています。
従って、盆に帰ってこらるる先祖の霊もここをお通りになることになっております。


六道
輪廻転生、是即、現世で消滅(現世での役目を終了)すると、次は地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天人道の六世界のいづれかに誕生するという思想があります。
六道まいりの期間だけ御開帳される六観音は六世界それぞれにある者を導く存在です。

重要文化財指定
この期間だけ御開帳される御本尊
最澄(伝教大師)作の薬師如来像

参拝者は、先ず高山槙を購入

本堂前にて先祖の法名(戒名)を水塔婆に書き入れて頂く

迎え鐘を撞く

水塔婆を線香にて浄める

地蔵尊室前で備え付けの高野槙にて水回向し、その場に納める

そして、8月17日、盂蘭盆会施餓鬼法要を修め、本堂前「六道の辻」にて全ての水塔婆への供養が行われます。

「迎え鐘」

一般的な梵鐘ではなく、ここのモノは建物の中に封印されています。
しかも「押す」のではなく「引く」ことにより発音させるのであります。
一説に、梵鐘の下はまことに地中深く(=地獄まで?)続いている、とあり。
特別出演:大納言平朝臣安盛卿

高周波成分がマスキングされ、ややこもったような音色ではありますが、いかにも「十万億土の冥土」まで到達しているような雰囲気をもっています。
「10万億土」が現在のMKS単位系にて幾ばくになるかは定かではない

さて、本堂西側には一般公開されていない「井戸」があります。
平安期の貴族で文人であった小野篁(おののたかむら)(802〜852)は、昼は朝廷に仕え、夜にはこの井戸を通じて冥界へ入り、閻魔王庁で裁判を手伝っていた、とされる人物
彼は「冥界と通ずる得体知れず」と恐れられていました。
このことは複数からなる当時の書物に描かれてあるそうな。

珍皇寺閻魔堂には、閻魔大王と篁の木像が並んで安置されていたりします。

熊野観心十界曼陀羅

ちなみに篁は小野小町の祖父でありますが、小町のほうも超常現象的謎が多いようで・・・


地図

昔、六道の辻より東はアノ世とされていたそうな。
この辺りには、アノ世を連想させるような事物がいろいろあります。